Snow Man、デビュー5周年で悲願の国立ライブ 令和の国民的グループに名乗り
初の国立ライブで躍動したSnow Manの左から向井康二、宮舘涼太、佐久間大介、ラウール、岩本照、目黒蓮、阿部亮平、深澤辰哉、渡辺翔太=国立競技場(撮影・高橋朋彦)
Snow Manが19日、東京・国立競技場でライブを初開催した。ジャニーズ事務所時代を含め、STARTO ENTERTAINMENTの所属タレントが同所で単独公演を行うのはSMAP、嵐に次ぐ3組目。20日と合わせ計14万人を動員する。デビュー5周年でたどり着いた大舞台。シングルを中心に計39曲を届け、令和の国民的アイドルグループへと名乗りを上げた。
ついに、Snow Manが〝ナショナル・スタジアム〟のステージに立った。歴史の証人として7万人が見守る中、メンバー9人はオープニングからアクセル全開だ。
リーダーの岩本照(31)は気持ち良さそうに両手を左右に広げ、「国立ーー!楽しむ準備はできてるかい?」とシャウト。目黒蓮(28)は「初めての国立だぞ!一番の声を聞かせて」と呼び掛け、大歓声を浴びると「ナイス」とサムアップで応えた。
この日の都内は季節外れの真夏日。サングラス姿の9人が登場して「Crazy F-R-E-S-H Beat」で幕を開けると、ファンは早くもお祭り騒ぎで国立の熱気がさらに増した。
頼もしい存在がライブをサポートした。2008~13年と20年に国立で計17公演を行った嵐の松本潤(41)が全体を監修。3500発の炎、高さ20メートルまで上がる噴水220トンなどのド派手な演出とともにデビュー曲「D.D.」、代表曲「ブラザービート」などを歌い踊り、「KISSIN’ MY LIPS」をはじめ4曲は岩本のドラム演奏や70人のマーチングバンドで魅せた。
2020年1月にデビューしてから、常にグループにとっての「初」を求めてきた。19年11月に建て替えられた新国立では、嵐が20年11月に無観客ライブを配信したが、有観客の開催は事務所でSnow Manが初めて。6月7、8日にはSMAP、SUPER EIGHTに続き、横浜・日産スタジアムで自身初の単独ライブを実施。国立を含む4公演で28.4万人を動員する。
デビューからスタジアムライブに引っ提げたベストアルバム「THE BEST2020-2025」まで、史上初めて5作連続で売り上げはミリオンを達成(オリコン調べ)。目黒は「Snow Manが国立に立てているのは皆さんの支えのおかげ」と涙。フィナーレで打ち上がった3000発の花火は、名実ともに国民的アイドルグループとなった号砲かのように夜空に鳴り響いた。
★松本潤が監修、ライブをサポート
Snow Manからのオファーでライブ全体を監修した松本は、前日のリハーサルに続き国立で後輩を見守った。阿部亮平(31)は「僕らの全曲を聴き込んでアイデアをくださり、たくさんの愛を受け取った」と感謝。メンバーと松本のグループLINEがあり、ラウール(21)は「2階席から撮った思い出の写真を送ってくれたと思ったら、『客席からどう見えるか勉強しとけ』って。叱咤(しった)激励でした」と明かして笑わせた。(渡邉尚伸)