ウクライナ復興基金巡る投資家の関心低迷、ブラックロックが協議中断
Jenny Leonard、Donato Paolo Mancini、Leonard Kehnscherper
- トランプ氏復権に伴う米国の対ウクライナ支援機運後退が背景
- 同基金は来週開催のウクライナ復興会議で発表予定だった-関係者
米資産運用大手ブラックロックが今年初めに、数十億ドル規模のウクライナ復興基金を支援する投資家の募集を中止していたことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。トランプ米大統領の返り咲きにより、米国の対ウクライナ支援への機運が後退したことが背景にあるという。
情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によると、同基金は7月10-11日にイタリア・ローマで開催されるウクライナ復興会議での発表が予定されていた。基金はドイツ、イタリア、ポーランドの政府系機関から初期的な支援の獲得に近づいていたという。
しかし今年1月、ウクライナの将来を巡る不透明感が高まったことで、機関投資家からの関心が集まらず、ブラックロックは投資家との交渉を中断した。
米政府は昨年12月の時点で、同基金の支援国に名を連ねていなかった。
フランスはブラックロックの計画に代わる基金の提案に取り組んでいるが、米国の支援がない中で新たな構想がどれだけ効果を持つかは不透明だと、関係者は話している。
原題:BlackRock Halted Ukraine Fund Talks After Trump’s Election Win(抜粋)
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