「アルフィーがいちばんの趣味」 結成50周年のTHE ALFEEの鉄則は「3人でひとつ」〈しゃべくり007きょう出演〉
24日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系・毎週月曜日よる9時)は、「THE ALFEE結成50周年SP」として、結成50周年を迎えたロックバンドTHE ALFEEが登場。しゃべくりメンバーとトークを繰り広げる。2024年の紅白出演でも話題になったTHE ALFEEの過去のインタビュー記事を再掲する(この記事は「AERA dot.」に2023年6月10日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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今年、結成50周年を迎えたTHE ALFEE。高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢の3人が大学で出会ったのは、1973年のことだ。以来、活動休止やメンバーチェンジもなく、絶え間なくシングルやアルバムを制作、コロナ禍においては配信を駆使し、常にライブを止めず敢行してきた。その公演回数はじつに2800回超。「現役を続けていることがいちばんの強み」「バンドは長く続けることに矜持がある」と語る彼らの50年は──。
――結成から50年。解散の危機はなかったのだろうか? 調べてみると「坂崎が蛇を飼ったら解散」という記事を発見した。
坂崎:それはネタなんですけどね(笑)。僕が蛇を飼ったら解散ということになっていますが、「アシナシトカゲ」ならいいかなと。
高見沢・桜井:(蛇と)一緒だよ!(笑)
坂崎:一緒じゃないんだよ! 蛇とトカゲなんだから。トカゲは尻尾が長くて蛇は尻尾が短いんだよ。
高見沢:蛇は全部が尻尾じゃないんだ?
坂崎:そう、ずーっと内臓があって、お尻があって、その先が尻尾なの。
高見沢:尻尾が短いんだ。
坂崎:蛇は餌をのみ込んで3日、4日かけて消化してる。
高見沢:トカゲはふつうの爬虫類だよな。
坂崎:だから食べたらすぐに便になる。
桜井:ふっ(笑)。まだ続くの?
坂崎:あと、まぶたがあるのがトカゲで、基本的に蛇にはない。だから蛇の風貌は怖く見えるんです。ということで「アシナシトカゲ」は許してもらえるかなと。
――坂崎は爬虫類や熱帯魚の飼育のほか、和ガラス、カメラなど多彩な趣味を持つことで知られるが、高見沢と桜井の趣味は?
高見沢:坂崎は器用だから多趣味だけど、俺と桜井はそんなに器用じゃないので、バンド以外に熱中できるものがなかった気がしますね。
桜井:コロナ禍で2年間もコンサートツアーができなかった時期も、趣味でもあったら有効に活用できた気がしますけどね。
高見沢:僕はコロナ禍だからこそ、楽曲の創作活動に励んでいました。アルフィーが趣味だっていうと、不思議に思われますが、僕にとってはいたって普通のことなんです。
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坂崎:でも、そういう意味では趣味性は高いよね。だいたい、仕事としてだけだったらギターは楽器として使うものだけでいいはずなのに、仕事で使わないものまで欲しくなっちゃう。これは間違いなく趣味の域ですよね。今、(高見沢はギターが)570本あって、そのうち趣味性のものが何百本とあるでしょ? きっと。よこしなさい!
高見沢:確かにレスポールは1本でいいんだよな。
坂崎:この間、スタジオにレスポールだけで10本くらい並べてたよな。だからそんなにいらないでしょ。桜井と坂崎に1本ずつよこしなさい!
桜井:俺はジミー・ペイジのサインが入ったやつがいいな。
坂崎:僕はね、ドン・フェルダーがいいな。その辺は半分以上趣味が入っているんですよ。僕は220~230本持っています。今は断捨離中で、かなり減らしたんだけど。
高見沢:ほんとに?
坂崎:使わないのもありますし、やっぱりいいもの、ちゃんとしたものは手に入れたいですよね。10年、20年持っているけど使ってないものは、今後も弾かないと思うので、そういうものは手放すようにしています。桜井は(ベースは)何本?
桜井:40本くらいだと思います。そのなかには王将、F1(車)などのいろんな変形ベースがあって。ちょっと将棋にハマったときに(メーカーに)「作りましょうよ」って言われて「じゃあ、任せる」ってお願いしたら、フレットのところに本当の将棋の駒が入っていて、けっこう、洒落ているんです。ステージでも使っています。
坂崎:洒落てるよね。
高見沢:音もいいよな。
桜井:1個だけ失敗したのは、ヘッドの部分が「歩兵」なんだけど、裏が「と金」になってなかった。
坂崎:(と金に)ならないの?
桜井:赤で「と」って書けばいいだけなんだけどね(笑)。実際にステージで使うのは、予備を含めて6本ですね。
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――長年活動を続けてきたTHE ALFEE。この50年で変わったところは何もないのだろうか?
撮影/木村哲夫 ヘアメイク/野原ゆかり坂崎:僕ら自身はとくに変わってないと思います。
桜井:例えば僕らが会社員や経営者だったら、経験を積んで人間的に丸くなったりとかするんでしょうけど、学生時代からずっと3人一緒で、環境も変わっていないからね。
坂崎:そこだよね。お勤め行って家族ができて子供ができてってなると、学生時代のようにはいかないと思うけど、大学のときから環境が全く変わらないからね。ライブはだいぶ円熟してうまくなったかもしれないけど。
高見沢:ステージの緊張感と客席の声援の中で演奏することが、いちばんの練習になりますね。そのなかで2800本以上もやり続けているので、それぞれの技量は確実に進化している。長く続けるということはそういうことかなと思いますね。
桜井:演奏もそうだし、コーラスもそうだよな。いちばん気にしてるのは、やっぱり声がどう出せるかってことですね。声帯も筋肉だって言いますからね、若い頃と同じ歌い方をしていると、もう絶対歌えないですよ。だけど、そう思わせないのは、結局、現役を続けていることがいちばんの強みだと思いますけどね。
高見沢:アルフィーにはデビューから、いろんな試練がありました。それを乗り越えるためには、アルフィーの強みである3人がひとつのかたまりになる必要があって、それぞれが突出したミュージシャンではないので、今にして思えば3人でひとつっていうのが鉄則だったと思う。3人で音を奏で、個性の違う声が合わさることで個性的なTHE ALFEEサウンドが生まれた。そういう自信をつけるのに、50年という月日が必要だったのかもしれないですね。バンドは長く続けることに矜持があると思うので、それをいちばん身をもって証明しているのが、僕らかもしれないですね
――5月17日、通算72枚目のシングル「鋼の騎士 Q/Never Say Die」が発売された。4タイプあるジャケットの中で、桜井がセンターにいる通常盤がSNSなどで話題に。
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【NyAERA2025】 みニャさま。ニュース週刊誌AERAとニュースメディアAERAdot.は年に1回だけ、猫化します。2025年猫の月猫の日に、ニュース誌の取材力を結集した珠玉のねこねこ記事をお届けします! 今年の「NyAERA」には大黒摩季さん、藤原樹さん、三山凌輝さん、吉川愛さん、ブルボンヌさん、KENくん、セルゥさんなど猫を愛する人々が全国から大集合! 写真や動画も満載のねこ記事で、ホッとひと息、つきませんか。