明日、公式戦開幕となる上海申花戦へ。 前日練習に参加したサンディ・ウォルシュの出場可否は…… [ACLE 上海戦プレビュー]

チームの進捗に自信をのぞかせた指揮官

新体制の船出だ。

1月11日の始動日から数えること33日目、ACLE上海申花戦が今シーズン最初の公式戦となる。

スティーブ・ホーランド監督は初日から3バックでフォーメーション練習を行い、宮崎キャンプでJ2チームと3試合の練習試合を実施。キャンプ終了後にJ1チームとの非公開練習試合で調整し、明日を迎える。

前日会見に臨んだ指揮官はチームの進捗に自信をのぞかせた。

「今日まで有意義な日々を過ごせた。しっかりとしたプロセスの下で理解が深まっているなと感じる。奇跡というのはない。今日、明日で急にすごいチームになることはない。でも日々の積み重ねで良くなっているし、今日までにそれを感じている」

奇跡がなければ、完璧もないだろう。いきなり高い完成度を求めてもいけないのだが、期待値は高い。チェルシーやイングランド代表でコーチを務めた指導者がどんなチームをお披露目するのか、興味は尽きない。

「シーズン最初の公式戦だけど勝利はマストかなと思っている」と強気に言い放ったのは永戸勝也。勝てば文句なしのグループステージ突破で、引き分けでもOKだ。それどころか試合前日に行われる他会場の結果次第では、上海申花戦前に突破が決まる可能性もあるという。

チームとしてはホームゲームでの公式戦開幕を勝利で飾ることだけを考えたい。負傷者は公式リリースのあったトーマス・デンと埜口怜乃、そして別メニュー調整を続けている山村和也の3選手。それ以外の選手は、登録状況は別としてプレー可能なコンディションにある。

上海申花戦から中2日でリーグ開幕となるアルビレックス新潟戦が組まれている。欲を言えばグループステージ突破のハードルが低いACLEでは主軸となる選手を温存し、余力を残した状態で週末を迎えたい。あえて起用しないか、あるいはプレータイムを制限するのが理想になる。

新システムの機能性も含めて、新監督の手腕に注目が集まるのは避けられない。

出場できる選手と出場できない選手

遠野大弥は明日の試合には出場できない。昨年2024年に川崎フロンターレ所属選手としてACLEグループステージに出場しているため、明日の上海申花戦と来週の上海海港戦は決められているレギュレーションによってピッチに立てない。週末のリーグ戦に全力投球する運びでいいだろう。

キャンプから一貫してレギュラー組に入っていた遠野が起用できないシャドーに誰を据えるか。

(残り 710文字/全文: 1843文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

会員の方は、ログインしてください。

関連記事: