東大生が「AIのせいで若者の頭が悪くなっている」という意見に反論。「読書はタイパ悪い」新世代の勉強法(週刊SPA!)

ーー確かに、早期化する就活や大学在学中の課外活動などで忙しい方は増えました。とはいえ、大学のテスト勉強など、どうしても本を読まざるを得ないタイミングもあるのではありませんか? 井上:いいえ、私自身もそうですが、最近の大学生はみんなAIを活用して情報を処理しています。  テスト勉強でいちいち本を読むよりも、授業中の先生の話を録音して、書き起こしを作ってもらい、それをAIに読み込ませて要約させるほうが、楽だしわかりやすいからです。  もちろん、サボっているわけではありませんよ。サークルやバイトなど、卒業後の進路を見据えて様々な活動に手を出すと、どうしても時間が足りなくなるんです。  早起きしているわけではありませんが、それでも23時以降に帰宅するのも当たり前で、そこから本を読み込んで情報を取り出して……なんてやっている暇がない。飲み歩いているわけでもなく、むしろそうして遊び惚けている学生が羨ましいくらいです。  サークル活動も固定練習は週に一度と少ないですが、個人練習をしたり、運営のための細々した仕事があったりと、なんだかんだ毎日4~5時間くらいは取られてしまう。これに移動時間や講義時間を足すと、もういくらも自由時間はない。  でも、少ない時間で成績を取らないといけないわけで、そうなるとAIに情報を抽出する作業を委託したほうが、効率がいい。タイパを意識した結果、そうならざるをえないんですね。  ですから、以前は金銭的な理由から避けていた本を、タイパ不足で避けるようになりました。  気になる本があっても、AIに「どんな話かネット上の意見をまとめて教えて」と聞けばざっくりわかるし、YouTubeのまとめ動画から内容を得る方法もある。わざわざ文字を追って情報を得るより、ずっとお手軽ですよね。

ーー世間では、AIを活用した学習に対して「読解力や思考力の低下」を懸念する意見が多いと感じますが、成績は維持できているのでしょうか? 井上:とんでもない。むしろ、上がっていますよ。  私はAIに全部丸投げしているわけではなく、あくまで情報抽出の作業をAIに任せているだけなんです。各情報の裏もしっかり取りますし、それらの解釈や理解にかける時間はしっかり確保しています。  時間ばかりかかって、体力をどんどん削られてへとへとになってから考え始めるよりも、サクッとAIにまとめさせて、余った時間と体力で効率よく勉強したほうが、結果は出そうですよね。  実際に、私は2年生までの前期教養課程の成績でほぼ優、悪くても良を記録しています。成績不良どころか、むしろ優秀者に入るんじゃないでしょうか。  本を読んでも、結局忘れていくわけで、読み返して定着させる必要が生じます。ただ、その際に忘れていない箇所も読まないといけず、無駄な読み返しの分だけ時間と体力は失われていく。  それならば、AIで情報をかき集めてから、ざっくり自分で要点をとらえられるようにまとめなおす勉強法を取ったほうが、ずっと時間を有効に使えるのではないでしょうか。正直なところ、テスト対策の勉強程度ならば、本を読む必要を感じないのが本音です。

週刊SPA!
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