綾羽「千載一遇のチャンス」、横浜「うちの野球をやるだけ」

2025年8月14日02時45分

 第107回全国高校野球選手権大会で初戦を突破した初出場の綾羽は、14日の第3試合で春夏連覇を狙う横浜(神奈川)との2回戦に臨む。綾羽の千代純平監督と横浜の村田浩明監督に、別々の場所で意気込みなどを聞いた。

 ――相手の印象や注目選手は。

 千代 とにかく投打に隙がない、この世代最強のチーム。いい選手が多いので、誰か1人を抑え込めばというのがすごく難しいと思っている。奥村(頼)選手は初戦を見ていると、ホームグラウンドのようにのびのびとやっている印象を受けたので、投打でチームの精神的な支柱になっていると思う。乗せないようにしたい。阿部主将は初戦を見ていると、おそらく100%の活躍はできなかったように見えた。それが5得点におさまった要因かなと見えたので、阿部主将を引き続き抑え込むというのも大事になってくると思っている。

 村田 (1回戦で)九回で同点にして、タイブレークで試合をひっくり返した勢いのあるチーム。ゲームの流れを引きつけられるようにしなければいけない。ピッチャー陣が豊富なので、どのピッチャーが出ても対応できるように準備したい。

 ――自チームで鍵になる選手は。

 千代 攻撃に関しては、(1番の)北川、(4番の)山本というのは変わらない。投手陣が今度はどれだけ粘れるか、というのが鍵になってくると思っている。

 村田 みんな鍵になる。個で勝つチームではなく「全員野球」を掲げているので、あまり考えていない。

 ――思い描く展開は。

 千代 堅い守りはなかなか難しいが、それでも3点までになんとか抑えて、後半勝負に入っていけたら、勝機が見いだせるかなと思っている。

 村田 「5―0野球」と言ってきた。満塁ホームランを打たれても勝てる、5―0のスコアにする。そこから積み重ねて、さらに引き離して、圧倒して勝つということを掲げている。

 ――次戦に向けた意気込みは。

 千代 3冠(明治神宮大会、選抜大会、選手権大会)に王手をかけているチームが出てくるのは、20年や30年に1回のことだと思う。そういうチームに、甲子園で勝てるチャンスが目の前に落ちているのであれば、取りにいくのがうちの気質。うちにとっても千載一遇のチャンスと思って勝ちにいきます。

 村田 一戦必勝なので、相手がどうこうよりも自分たちがしっかり準備して、うちの野球をやるだけです。(仲程雄平、中嶋周平)

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