トランプ米大統領、ベネズエラとの交渉停止-陸上の標的攻撃も検討
Eric Martin
- 米特使グレネル氏に交渉中断を指示-ルビオ長官の強硬路線を後押し
- 陸上攻撃には麻薬カルテル施設だけでなく軍事目標も含む可能性
トランプ米大統領がベネズエラとの外交交渉を中断した。事情に詳しい関係者が明らかにした。政権内でルビオ国務長官の強硬姿勢が支持され、軍事的緊張が一段と高まる可能性がある。
トランプ氏は、ベネズエラとの外交を主導してきた長年の側近である米特使のリチャード・グレネル氏に対し、ベネズエラのマドゥロ政権との交渉を停止するよう指示した。グレネル氏はこれまで数日おきにベネズエラの当局者と協議を重ねていたという。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
この決定は米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が先に報じていた。
対ベネズエラ外交を巡り、ルビオ氏とグレネル氏とのスタンスの違いが表面化していたが、マドゥロ政権に対する強硬策を主張してきたルビオ氏の意見が通ったもようだ。
ホワイトハウスと国務省は、コメント要請にすぐに応じなかった。
トランプ氏はこれまでに、海上の麻薬密輸船を標的にした攻撃を複数回命じている。
最近では陸上の麻薬カルテル関連施設に対する攻撃拡大を示唆しており、ベネズエラの軍事目標に対する高リスクの攻撃を伴う可能性がある。
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— 取材協力 Patricia Laya
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