「求婚を断れない」遠野なぎこ(45)がマッチングアプリにハマったワケ 元所属事務所社長が明かす「見守るしかなかった」近況
〈 女優・遠野なぎこが作家と交わした“約束” 本人は「猫ちゃんと暮らしたいの」「寒いよ」「一人ぼっちだから」 〉から続く
「自分たちとしては、彼女を見守るしかありませんでした」
うなだれるように話すのは、消息不明の女優・遠野なぎこ(45)の近年の仕事を支えてきた人物だ。彼女の近況はどんなものだったのか。
消息不明のままの遠野(写真は遠野のインスタグラムより)◇
7月3日、遠野の自宅から身元不明の女性の遺体が発見されてから、1週間が過ぎた。
「発見時、死後数日が経過していました。その後、遠野さんの消息は不明です。警察は事件性なしと判断しています」(社会部記者)
退所して「何も必要ありません」
子役としてデビューし、19歳でNHK朝ドラ「すずらん」でヒロインに抜擢された遠野。その後は女優業の傍ら、バラエティ番組にも出演。赤裸々に語る恋愛エピソードや、3回にわたる結婚とスピード離婚など私生活でも注目されていた。
冒頭の人物は、遠野がかつて所属していた事務所「キャストパワー」代表取締役社長の林田智氏だ。「週刊文春」の取材に応じ、「彼女のLINEは既読が付かないままです」と胸中を告白した。
遠野は2019年5月から2024年9月まで同事務所に所属。その後は退所してフリーになっていた。林田氏が振り返る。
「うちを退社したのはトラブルがあったとかでは全くありません。彼女のブログでもちゃんとファンへの報告として書いてくれましたが、私たちとしても何のわだかまりもなく、むしろ『応援するね』って言って送り出したんです」
円満退所後の短期間、遠野は別の事務所と業務提携をしていた。そこで「引き継ぎ」を提案すると、彼女はどこかあっさりとした一面を見せたという。
「彼女が別の事務所さんと業務提携を結ぶことになったと連絡が来た時も、何かできればという思いで、こちらから『じゃあ引き継ぐので担当者の方を教えてほしい』と言った。すると、『何も必要ありません』と彼女は言うんです。終わっちゃうと意外とスパッとしてる子なんですよ。今日は今日、明日は明日みたいな。何となく彼女の気持ちを考えると、新しいところに移ったら何も引きずりたくなかったんでしょう。そんな感覚だったと思います」(林田氏)
「閲覧数を稼ぐためにやってるの」
その後の連絡は、再放送などで出演時間が被らないかの確認など文面での業務的なやり取りのみ。精神状態の乱れなど、異変は認識できなかったという。
「うちに所属している時、彼女の精神状態については過保護にならないように意識していましたが、完全に放っておくこともできず、距離感は難しかったですね。浮き沈みは確かにありましたが……」(同前)
過去にはバラエティ番組の中で「7股している」発言が取り沙汰され、「恋多き女」として世間に認知されるようになった遠野。近年は、マッチングアプリで様々な男性と会っているとも公言していた。周囲が案じることもあったようだ。
「アプリについて、実は一度『それはどうなの』って本人に聞いたことがあるんです」(同前)
すると遠野はこんなふうに説明したという。
「アプリは、一種の話題作りだから。自分のブログの閲覧数を稼ぐためにやってるの」
林田氏が続ける。
「何を言ってもやめないんです。事務所としては正直売りづらいですよね、マッチングアプリをやっている女優というのは……。でも、自分たちはそれを理解して、別の面を伸ばしてあげる方向を採りました」
遠野なぎこを演じていて…
結婚観についてふと漏らすこともあったという。
「彼女は『求婚されると断れない』と。最終的に自分のほうが相手に飽きちゃうのは分かっていたと思うんです。でも彼女は求められると、何とかしてあげなきゃと考えちゃう。だから結婚はするんだけど、一緒に暮らしていると欠点が見えてきて嫌になると話していました」(林田氏)
林田氏が改めて振り返る。
「私は彼女に『あなたはきっと遠野なぎこという人物を無理して演じていて、本当のあなたは違うんだよね』と言うと、彼女は嬉しそうにしていました。事務所としては、見守るしかなかったんです」
多くのファンが、彼女をまだまだ見守りたかった。
現在配信中の「週刊文春 電子版」および7月10日(木)発売の「週刊文春」では、 元事務所社長の告白、親交のあった作家の証言などで彼女の波乱に満ちた半生を報じています 。
(「週刊文春」編集部/週刊文春)