若者に刺さる高市フィーバー 本当に「日本は明るくなった」のか
若い世代に高市早苗首相が受けているという。
ときに失言もあり、首相として大きな実績がまだあるわけでもない。
その人気の秘密は何なのか。
「高市自民党」が圧勝した衆院選の演説会場、そして投票所を記者たちが訪ね、若い人たちの声を聞いて回った。
そこから見えてきたものとは――。
「おじさんくさいイメージ変わった」
衆院選がスタートした1月27日、東京・秋葉原。
アニメやサブカルチャーの聖地としても知られるこの地で、高市氏は第一声を上げた。
「私は自分で髪の毛、染めてます。美容室に行くと高いので、いつも毛染め剤を買ってきて。毛染め剤を塗りきった瞬間、今大地震が来たらこの状態で洗い流せずにどうやって逃げるんだ。そんなことを考えています」
高市氏は演説でこんなエピソードを語ったうえで、防災の問題、そして自身が掲げる成長戦略の一つ「危機管理投資」について語った。
選挙カーの上でマイクを握る高市氏の周囲は、大勢の人でごった返している。記者は、人だかりから少し離れた場所にいた大学生の吉田麻紘(まひろ)さん(19)に声を掛けた。演説に小さく拍手をしながら、じっと聴き入っている姿が気になった。
吉田さんのSNSのタイムラインには、高市氏本人の投稿がよく流れてくるといい、こう語った。「自民はおじさんくさいイメージで印象が良くなかったですが、女性初首相の高市さんになって変わってくれるんじゃないか。もう少し話を聞きたい」
大学生の上原侑大さん(19)もSNSで高市氏の演説があることを知り、秋葉原に駆けつけた一人だ。「演説は身の上話が多くて、親近感が湧きますね」。「手取り」を増やすと掲げる国民民主党に投票するつもりだったが、「見定めようと思う」と揺れているようだった。
毎日新聞は20人を超える10代、20代の若者に話を聞きました。そこからは見えてきた「高市人気」の実態の一面は、記事の後半で。