新加入7選手先発の柏が3-0で快勝、DF杉岡大暉は内容に手応えも「もっと良くなる」
[2.9 ちばぎんカップ 千葉 0-3 柏 フクアリ]
シーズン開幕直前のちばぎんカップで、柏レイソルは新加入の7選手をスタメンに起用。3バックの左に入ったのが、DF杉岡大暉(←湘南)だった。中央にDF古賀太陽、右に同じく新加入のDF原田亘(←鳥栖)が並ぶ3バックと守護神のGK小島亨介(←新潟)は、守ってはジェフユナイテッド千葉を零封。ボランチも絡む巧みなビルドアップは、昨年までの柏では見られなかった大きな変化だった。
「自分たちが目指してることが割と表現できたと思いますし、結果としてもしっかり勝ち切れたので、すごくいい内容だったと思います」と杉岡は、シーズン開幕前の手応えを口にする。3バックで隣に入る柏の生え抜きである古賀とは、東京五輪世代として日の丸をつけた旧知の中。「同い年ですし、すごく密にコミュニケーションをとっているのでやりやすいところはあります」と連携面も上々だ。 2017年、世代屈指のDFとして市立船橋高から湘南に入団した杉岡は、3シーズンプレーした後に鹿島へ完全移籍。その後、2021年夏からの期限付き移籍を経て2023年から古巣の湘南に完全移籍で復帰を果たす。昨夏に町田へ期限付き移籍すると、2025シーズンからは自身4チーム目となる柏への完全移籍を決断した。 「リカルド監督のもとでやりたいっていう思いもありましたし、チームとしてもすごい変わろうとしてるタイミングで話をもらったので、そこに自分もチャレンジしたいと思ったのが(移籍の)決め手ではあります」2023シーズン、2024シーズンと2年連続で17位、最終節まで残留争いを演じた柏は、リカルド・ロドリゲス監督を招聘、新たに16選手を獲得し変革のときを迎えた。
サポーターが期待を寄せた初陣は、内容でも千葉を圧倒したうえで3-0で快勝を飾った。「押し込まれる時間もありましたし、そういうところはまた反省してやりたいですし、まだもっともっと良くなるなっていうのは感じます」。杉岡はさらなる伸びしろがあることを強調した。(取材・文 奥山典幸)