【巨人】阪神に大逆転サヨナラ勝ちで連敗4で止める 9回吉川が歓喜打 リチャード値千金3号同点弾、7回一挙5得点 井上3被弾5失点も
■プロ野球 巨人 6×-5 阪神 (21日 東京ドーム) 巨人は首位・阪神に5点差を大逆転し今季5度目のサヨナラ勝ち。連敗を4で止めた。5-5の同点で迎えた9回裏、1死から岸田が右中間を破る二塁打で出塁すると、代打・坂本が四球でつなぎ、丸が左飛で2死も佐々木が11球粘り、最後は吉川が中前に運ぶ今季2度目のサヨナラ打を放ち試合を決めた。巨人はこれで42勝44敗3分の借金2の3位で前半戦を終えた。 試合は先発の井上が2回表、小幡に2試合連続の2号ソロを浴び先制を許すと、3回にはまたも小幡に2打席連続の3号2ラン、5回にも大山に5号2ランを浴び3被弾5失点で降板。打線は阪神先発・伊藤将に対し、6回まで2塁すら踏めず無得点。それでも7回に相手の失策もあり2点を返すと、リチャードが3号3ランを放ち5-5の同点に追いついていた。 先発の井上は今季15度目の登板、3勝6敗、防御率2.82。前回の9日・中日戦(福島)は6回2/3を3安打無失点で勝ち負けつかず。阪神戦は今季4度目、1勝1敗、防御率2.25。 立ち上がり、先頭の近本に左前安打を浴びると、中野の犠打を処理した井上の一塁への送球が中途半端なバウンドとなり吉川が捕球できず無死一、二塁。それでも森下を左飛、佐藤輝を三ゴロ、大山を遊ゴロに打ち取り無失点。 しかし続く2回に、先頭の6番・小幡にインコース高めのツーシームを右翼席へ運ばれる2試合連続の2号ソロを浴び0-1。さらに7番・中川の左前安打や2死から近本、中野の連打2死満塁となるも、森下は一飛に打ち取り最少失点で切り抜ける。 一方打線は相手先発左腕・伊藤将に対し、1番ライト・丸、2番センター・佐々木、3番セカンド・吉川、4番ファースト・佐藤輝、5番ショート・泉口、6番レフト・中山、7番サード・リチャード、8番キャッチャー・甲斐のオーダーを組んだ。 初回は三者凡退に抑えられると、2回は1死から泉口が右前安打を放ち出塁。しかし中山の遊直で、泉口が飛び出し戻り切れずダブルプレーで攻撃終了。 すると3回表、井上は1死から大山に左前安打を浴びると、続く小幡に2打席連続となる3号2ランを浴び0-3。 3点を追う打線は1カ月ぶりスタメンのリチャードが遊飛に倒れるなど三者凡退。4回は1番・丸が二ゴロ、佐々木が一ゴロ、吉川が空振り三振で好打順も三者凡退。 井上は4回を三者凡退に抑え、5回からは甲斐に代わり岸田とのバッテリー。しかし先頭の佐藤輝に右前安打を浴びると、大山に変化球を左翼席へ運ばれる5号2ランを浴び0-5。 井上は5回を投げ100球、10安打、3被弾、5奪三振、無四死球、5失点で降板。6回は2番手・ケラーが2つの三振を奪い三者凡退。 しかし打線は、5回裏も内野ゴロ3つで簡単に三者凡退に終わると、6回裏は先頭のリチャードが空振り三振、途中出場の岸田がチーム2安打目となる右前安打を放ち、代打・荒巻を送るも右飛、丸も二ゴロに倒れ二塁すら踏めず。 それでも7回裏に、先頭の佐々木がレフトへの二塁打、吉川も左前安打でつなぎ一、三塁から増田陸が中前適時打で1-5。なおも無死一、三塁で泉口は一ゴロも、大山がホームへ悪送球し2-5。中山は二ゴロで1死一、三塁となり、阪神は伊藤将からネルソンに交代。リチャードに回ると、追い込まれてからの低めのチェンジアップをすくいあげ、打球は左中間へ飛び込む3号3ランとなり5-5の同点に。さらに2死から代打・長野、丸が連打で一、三塁となり勝ち越しの好機も、佐々木が一ゴロに倒れた。 直後の8回は7回を三者凡退に抑えた3番手・石川から4番手・中川に交代。しかし先頭の小幡に中前安打を浴びると、代打・熊谷に犠打を許し1死二塁。さらに坂本に死球を出し一、二塁とピンチを広げる。ここで5番手・田中瑛に交代すると、代打の代打・髙寺を空振り三振、近本を一ゴロに打ち取り勝ち越しは許さず。 8回裏は阪神3番手・伊原に対し、先頭の吉川がショートへの内野安打を放つも後続が凡退し無得点。 9回表は守護神・マルティネスが登板し、2番からの中軸を3者連続三振に斬る完璧投球をみせていた。