パタヤでトラに引っかかれた5歳女児、帰国後に敗血症で重症化 インド紙報道
タイ東部パタヤを家族で訪れていたインド人の5歳女児が、観光施設でトラに引っかかれ、帰国後に敗血症を発症して一時重篤な状態になっていたことが分かりました。女児はタイ国内の病院で治療を受けた後に帰国しましたが、その後に高熱や発疹などが現れ、人工呼吸器による管理が必要な状態となりました。インド紙「The Times of India」が2026年8月20日に伝えました。
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報道によると、女児がトラに引っかかれたのは6月中旬。パタヤにある、観光客がトラと一緒に写真を撮影できる施設を訪れていた際に引っかかれたとされています。女児は当初、タイ国内の病院で治療を受けました。
しかしインドへ帰国してから約2週間以内に、太ももや顔、胴体に激しい発疹が現れ、その後、高熱を発症して体調が悪化しました。
7月10日にはインド・バイシャリのMax Hospitalに入院。発熱や嘔吐、激しい腹痛に加え、危険なレベルの低血圧、心拍数の上昇、呼吸器系の症状などがみられたといいます。
病院では広域抗菌薬による治療が行われ、女児は4~5日間にわたって人工呼吸器による管理を受けたほか、循環器系の集中治療も必要となりました。その後、一時は細菌性の呼吸器感染症によって状態がさらに悪化しました。
治療により炎症を示す数値は徐々に改善し、7日目までに人工呼吸器から高流量酸素療法へ移行。9日目には自力で酸素濃度を維持できるまで回復しました。入院から13日後に退院し、神経学的な後遺症も確認されなかったとしています。
担当医は、大型ネコ科動物による咬み傷や引っかき傷では、唾液などに存在する細菌によって感染症が急速に進行する場合があり、まれに全身感染や敗血症性ショックにつながる可能性があると説明しています。
タイには、トラやライオンなどの大型ネコ科動物を間近で見たり、一緒に記念撮影したりできる観光施設が複数あります。パタヤ周辺にもこうした施設があり、外国人旅行者が訪れる観光スポットの一つとなっています。一方、大型動物との近距離での接触には一定のリスクも伴います。
動物による傷は一見軽く見えても、石けんと水で十分に洗浄したうえで速やかに医療機関を受診することが重要です。これはトラなどの大型動物に限らず、犬や猫、サルなどに引っかかれたり噛まれたりした場合にも必要な対応とされています。
なお、今回の報道では事故が起きた場所について「パタヤの施設」とされていますが、施設名は明らかにされていません。
※出典The Times of India「Scratch by ‘selfie’ tiger during Thailand visit gives 5-year-old girl sepsis」