ノルド・ストリーム爆破、ウクライナ人容疑者をクロアチアで逮捕
画像提供, Swedish Coast Guard
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ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルド・ストリーム」で2022年にあった爆破事件で、関与した疑いのあるウクライナ人男性が19日、クロアチアで逮捕された。
ドイツ検察によると、この容疑者は、ロシアによるウクライナ本格侵攻後の2022年9月にノルド・ストリームに爆発物を仕掛けたスキューバダイバーの1人とみられている。同検察が身柄の引き渡しをクロアチアに求めているという。
この事件での逮捕者は2人目。ドイツはウクライナにとって、戦争遂行のための主要な欧州支援国だが、この事件によって両国の関係は緊張している。
ドイツ検察は、容疑者について、訓練を受けたスキューバダイバーだとし、氏名を「ウォロディミル・Z」とだけ発表している。ただ、この事件に絡んで2025年にポーランドで逮捕されたウォロディミル・ジュラウリョフ容疑者だと、広くみられている。
同容疑者をめぐっては、ドイツが身柄引き渡しを要請し、ポーランドの裁判官が認めなかった経緯がある。裁判官は、攻撃がウクライナによるものだとしたら、それは「正当な」行為だったと、判断の理由を説明した。
同容疑者はその後、釈放された。当時、法廷では群衆から驚きの声が上がり、同容疑者はほほ笑みを浮かべた。
ドイツ当局は、クロアチアで逮捕された容疑者の身柄がドイツに引き渡され次第、爆発物使用と破壊行為について訴追するとしている。
ドイツ検察は同被告について、ドイツ・ロストックで借りたヨットを使い、バルト海のボーンホルム島付近のデンマーク領の海底でパイプラインに爆発物を仕掛けたチームを率いていたとみている。
ノルド・ストリームの爆破は、長年論争の的となってきたロシアからドイツへのエネルギー供給ルートを機能不全にした。当初はロシアが実行したとの見方が大勢を占めたが、徐々にウクライナの関与を示すものが浮上し出した。
ウクライナ当局は、いかなる関与もしていないと繰り返し主張している。
ドイツの裁判所は、ノルド・ストリーム1の終点がメクレンブルク=フォアポンメルン州ルブミンであることから、同パイプラインの破壊を自らの管轄下だとしている。
同国の検察も、パイプラインの破壊が国内のエネルギー安全保障と治安に影響を与えたと主張している。
ノルド・ストリームのプロジェクトで、ドイツは重要な役割を果たしている。専門技術を提供し、プロジェクト開始前には政治的に支援した。2011年のプロジェクト開始式典には、当時のアンゲラ・メルケル首相が出席した。
ロシアとのパイプライン計画をめぐっては、ポーランドが強く批判してきた。ロシアに対してドイツが過度に依存するようになるというのが理由だった。ポーランドがガスの通過料収入を失うことからも、反対してきた。
ウクライナとアメリカも長年、パイプライン計画に反対してきた。