ポルシェ、関税で値上げも コスト削減へ

ドイツの高級スポーツ車メーカー、ポルシェは12日、販売減少、高コスト、貿易を巡る懸念で2025年の利益が圧迫されるとの見通しを示した。ポルシェのミッションX車、ミュンヘン自動車ショーで2023年撮影。(2025年 ロイター/Angelika Warmuth/File Photo)

[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツの高級スポーツ車メーカー、ポルシェは12日、販売減少、高コスト、貿易を巡る懸念で2025年の利益が圧迫されるとの見通しを示した。

米国が欧州連合(EU)に関税を発動した場合、利益率を損なわずにどのような形で消費者にコストを転嫁できるか検討しているとし、値上げを示唆した。

24年の販売台数は3%減。25年はさらに減少し、追加関税の影響を考慮に入れなくても、利益率は10─12%に低下する見通し。

中期的な利益率目標は17-19%から15-17%に引き下げた。

同社の株価は午前の取引で4.5%下落している。

24年の中国販売は28%減。不動産危機を背景に高級品の消費が低迷した。小米科技(シャオミ)の「SU7」など安価な電気自動車(EV)が登場したことも響いた。

同社はディーラー網や社内でさらにコストを削減する方針を示した。

24年の世界全体の営業利益は22.6%減の56億ユーロ。売上高はほぼ前年並み。売上高利益率は14.1%だった。

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Autos correspondent in Germany, covering the industry's transition to electric vehicles. Previously reported on the impact of the COVID-19 pandemic on the retail sector in South Asia, China and Europe, and wider general news. Formerly at YouGov and Economy, a charity working to produce accessible economics coverage.

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