アトランタ連銀総裁、今年の利下げ見通しを1回に引き下げ

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は24日、今後数カ月でインフレ鎮静化が減速すると予想しており、米連邦準備理事会(FRB)は年末までに政策金利を0.25%ポイントのみ引き下げるとの見通しを示した。2023年8月撮影(2025年 ロイター/Esa Alexander)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は24日、今後数カ月でインフレ鎮静化が減速すると予想しており、米連邦準備理事会(FRB)は年末までに政策金利を0.25%ポイントのみ引き下げるとの見通しを示した。

同総裁は以前、FRBが今年2回利下げを行うと予想していた。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、 政策当局者の予想中央値は0.25ポイント利下げ2回となっていた。

ブルームバーグとのインタビューで同総裁は、今年のインフレ予測はほぼ横ばいとなり、2027年まで目標には戻らないとの見方を提示。インフレ改善の進展が鈍り、企業が今後の関税コストを価格に上乗せすると予想されることから、「政策の適切な道筋も遅れることになるだろう」と語った。

また、理論上は関税引き上げは一時的な価格高騰を引き起こすだけかもしれないが、今回はそれが疑問視されるかもしれないとも述べた。パンデミック(世界的な大流行)後に企業や消費者がインフレ上昇に慣れた可能性がある点を指摘し、企業は「完全な価格転嫁を予定している」とした。その一因として、企業が市場シェアを失うとは感じていない点を挙げた。

同総裁は今年のFOMCで投票権を持たない。

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