米国株式市場=反発、ダウ619ドル高 波乱続くとの予想も

米国株式市場は反発して取引を終えた。米銀大手の四半期決算が好調だったことに加え、ボストン地区連銀のコリンズ総裁が連邦準備理事会(FRB)は金融市場の機能を維持する準備があると表明したことで安心感が広がり、トランプ米大統領の大規模関税措置で乱高下した波乱の1週間を上昇で締めくくった。(2025年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。米銀大手の四半期決算が好調だったことに加え、ボストン地区連銀のコリンズ総裁が連邦準備理事会(FRB)は金融市場の機能を維持する準備があると表明したことで安心感が広がり、トランプ米大統領の大規模関税措置で乱高下した波乱の1週間を上昇で締めくくった。

主要3指数はそろって大きく上昇。ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは619ドル高で終了した。週間の上昇率はS&P総合500種(.SPX), opens new tabとダウ工業株30種が2023年11月以来、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabが22年11月以来の大きさとなった。

AXSインベストメント(ニューヨーク)のグレッグ・バスク最高経営責任者(CEO)は「市場を取り巻く不確実性がいつかは解消すると示す兆候を模索する動きが続いている」とし、「ボラティリティーは一段と高まると予想され、今週のジェットコースターのような相場展開は幕開けにすぎない可能性がある」と述べた。

米経済指標では、労働省発表の3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が前月比0.4%下落。ガソリン価格の急落が影響し、2023年10月以来、約1年半ぶりに下落した。 もっと見る
米ミシガン大学発表の4月の消費者信頼感指数(速報値)は50.8と、貿易摩擦激化への不安を背景に2022年6月以来の水準に低下した。 もっと見る

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.47対1の比率で上回った。ナスダックでも2.01対1の比率で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は191億9000万株。直近20営業日の平均は187億4000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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