テスラがインド市場参入、「モデルY」を7万ドルで販売開始

 7月15日、米電気自動車(EV)大手テスラはインドでSUV(スポーツ用多目的車)「モデルY」の販売を開始し、世界3位の自動車市場に参入した。写真はムンバイにあるテスラのショールーム前で同日撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ムンバイ 15日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabは15日、インドでSUV(スポーツ用多目的車)「モデルY」の販売を開始し、世界3位の自動車市場に参入した。価格は約7万ドルと主要市場では最も高額な設定となった。
インドのEV市場は全体の自動車販売台数の4%にとどまっている。競合相手は国内大衆EVメーカーのタタ・モーターズ(TAMO.NS), opens new tabやマヒンドラ(MAHM.NS), opens new tabではなく、BMWやメルセデス・ベンツ(MBGn.DE), opens new tabといったドイツの高級車大手となる。

テスラは15日、ムンバイに初のショールームを開設し、ウェブサイトでモデルYの受注を始めた。第3・四半期中に納車を開始する予定だ。

インドでは自動車の関税や関連費用が100%を超えることもあるため、販売価格が押し上げられた。モデルYの後輪駆動車は約600万ルピー(7万ドル)、ロングレンジ後輪駆動車は約680万ルピーで販売される。

モデルYの価格は米国では4万4990ドルから、中国では26万3500元(3万6700ドル)から、ドイツでは4万5970ユーロ(5万3700ドル)からとなっている。

先進運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」は、60万ルピーの追加料金で提供する。

15日の発売日にはムンバイのショールームが入るオフィス複合施設の外に報道陣が詰めかけ、マハラシュトラ州のファドナビス首相も訪れた。ファドナビス氏は「将来的にはインドで研究開発や製造が行われることを望む。適切な段階でテスラも検討するはずだ」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Chandini Monnappa leads a team of reporters at Reuters overseeing coverage of European companies. She has helped run various breaking news teams over the last seven years, covering corporate news across the UK, South Africa, Australia, and Asia. She has previously reported on automaker and consumer retail firms in India and frequently contributes to the coverage of Indian general and political news.

関連記事: