地震発生から1日 「カセットコンロを…」火災が起きた家の住人語る一部始終 地震の衝撃、病院や学校も

青森県で震度6強を観測した地震から1日。被害の状況が見えてきました。各地で見られたのは「断水」の被害です。冬本番となる中で、生活に深刻な影響を与えていました。

9日、ときおり雪が舞った青森市。何かを探すように歩いていたのは、吉川沙谷仁さん(36)。そこは、実家があった場所でした。吉川沙谷仁さん(36)「2階で火事が起きて…」

9日未明に撮影された映像に映る煙を上げて燃え続けている家は、吉川さんの実家です。

吉川さんの家族と、親のきょうだいの家族の2世帯で暮らしていた家は、地震の影響で火災が発生。親戚の65歳の男性が、顔にやけどを負いました。8日午後11時15分ごろ、東北・北海道を襲った最大震度6強の地震。一時、津波警報も発表されました。当時、吉川さんは家にいて…。──当時はどういった状況?火災が起きた家の住人 吉川沙谷仁さん(36)「地震が起きて、リビングでニュースを見ていた。停電が起きてブレーカーをあげようと思ってブレーカーの方に向かったんですけど、その最中に焦げ臭いにおいがして。外に出たときに家の上から白い煙が出てて、親に『火事だー!』って言って」──持ち出せたものは?吉川沙谷仁さん(36)「財布とスマホ。身に着けていたので。逃げるとき持つようにしてる」──服は?吉川沙谷仁さん(36)「これは借りて今着てる」身の危険を感じて、逃げることを優先したといいます。──思い入れの品が?吉川沙谷仁さん(36)

「アルバムもあったり大事なものもあったり。いっぱいあった。家族のもあったし」

火災の原因とみられているのが、カセットコンロ。吉川沙谷仁さん(36)

「カセットコンロを使っているときに地震が起きて、棚にあったものが落ちてきたらしい。それで火がついた。どうしようもないですね、これは。なんとも言えないですね」

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