ウクライナ和平「就任初日」公約は誇張、トランプ氏側近が認める
[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ次期米大統領の側近2人は、ウクライナ戦争の解決には数カ月以上かかると述べ、就任初日に和平合意を結ぶとしたトランプ氏最大の外交公約が困難だという現実を認めた。
ウクライナ戦争についてトランプ氏と話し合ったこの側近はロイターに対し、解決には何カ月もかかると考えており、就任初日の公約は選挙運動時の誇大な表現だったほか、紛争解決の難しさに対する認識の欠如などが組み合わさったものだと説明した。
こうした評価はトランプ氏がウクライナ・ロシア担当特使に指名したキース・ケロッグ元米陸軍中将の発言とも一致。ケロッグ氏は先週、FOXニュースのインタビューで、100日以内に戦争を解決したいと語っている。
しかし、元駐ウクライナ米大使のジョン・ハーブスト氏はケロッグ氏が望む期限ですら「あまりにも楽観的過ぎる」と指摘する。
トランプ氏は大統領選以降、ウクライナ戦争への発言を控え、単に紛争を「解決する」と述べるだけで期限を示さなくなっている。また、ウクライナ戦争を終わらせるのはパレスチナ自治区ガザを巡って停戦合意に達するよりも難しいだろうと述べている。
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Washington-based correspondent covering campaigns and Congress. Previously posted in Rio de Janeiro, Sao Paulo and Santiago, Chile, and has reported extensively throughout Latin America. Co-winner of the 2021 Reuters Journalist of the Year Award in the business coverage category for a series on corruption and fraud in the oil industry. He was born in Massachusetts and graduated from Harvard College.