BE:FIRSTが「I Want You Back」をカバーする意義とは? The Jackson 5へのリスペクト、SKY

 10月29日にリリースされる、BE:FIRST初のベストアルバム『BE:ST』。そのリード曲がThe Jackson 5の「I Want You Back」のリメイクカバーであることが発表された。

グループの色、メンバーのルーツを活かす楽曲

 同曲はSKY-HIとSunnyがプロデュースし、生バンドを使ってレコーディング。1969年に発表された名曲が、新しい形となってBE:FIRSTが令和に蘇らせる。カバー曲には、原曲を忠実にカバーするパターンと、リスペクトをもってアレンジするパターンがあるが、今回は後者。原曲をHIPHOP的に再解釈し、新たな歌詞を加えて歌とラップで表現をしている。10月27日に先行配信リリースされるとのことで、原曲が持つソウルフルなテイストがどう生まれ変わるのか、今から楽しみだ。

BE:FIRST / I Want You Back -Teaser-

 SKY-HIのコメントには、「ルーツミュージックでもあり、近代ボーイバンドとしてのプロトタイプでもあるThe Jackson 5に対してリスペクトを込めたリメイク型のカバーをさせていただいて、2025年にもう一度この楽曲の素晴らしさが伝わっていけば」という一文があった(※1)。振り返ってみれば、今年8月に「Secret Garden」をリリースした際には「2010年代R&Bをルーツに持つ」という言葉を使ったうえで、楽曲の解説がなされていた(※2)。

 メンバー個人で言えば、MANATOはニューヨーク留学をきっかけにHIPHOPを聴くようになったと語っていたことがあり、R&BやHIPHOPにルーツがある。また、10月14日に行なわれたInstagramライブで、SOTAが子供の頃に母親と喧嘩をした時に「I Want You Back」を聴いて泣いたこと、そしてそれがマイケル・ジャクソンとの出逢いに繋がっていると語っていた。

BE:FIRST / Scream -Music Video-

 振り返れば、こうしたグループの色、メンバーのルーツを活かすように過去にもマイケル・ジャクソンの影響を受けた楽曲を多々リリースしてきた。たとえば「Scream」は、SKY-HIが振り付けに「マイケル(・ジャクソン)性を入れたかった」といい、「マイケルを尊敬してやまないkazukiしかいないでしょう」と、コレオグラフにs**t kingz・kazukiを起用した理由を語っていたこともある(※3)。そう考えると、BE:FIRSTが「I Want You Back」をカバーするのも納得だ。

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