チップイン2発はプロトコンセプトの“できたて”ウェッジ 浅地洋佑の4年ぶりVギア
優勝セッティング
2025/05/06 08:20
◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(4日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆6320人)
首位タイから出た浅地洋佑が通算7アンダーで2021年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来となるツアー通算4勝目を飾った。サンデーバックナインは1組前をプレーする2017年大会覇者の宮里優作、同じ最終組の岡田晃平らとの混戦模様。ベテラン、中堅、若手と各世代がしのぎを削った和合を制して涙した。
3日目にマークしたツアー自己ベスト「62」から一転、強風が吹く最終日は我慢の展開。パーオン率がフィールド50位の50%(9/18)にとどまる中で奪った3バーディは、浅地らしいウェッジワークが光った。グリーン右から15ydをねじ込んだ6番、奥から8ydほどをしっかり狙って入れた10番と2度のチップイン。40ydほどをピタリと寄せた最初の2番(パー5)を含め、すべて60度のウェッジがスコアを伸ばす決め手になった。
「小さい頃からショートコースを回り倒していたので、それでうまくなったのかな」と話すアプローチは、31歳のスコアメークを支えるポイント。3週前の「東建ホームメイトカップ」ではウェッジ3本をキャロウェイ OPUSでそろえてシーズンをスタートしたが、60度のみ「ちょっと飛ばないな、ちょっと抜けるな」と調整途上にあった。
今大会で威力を発揮したプロトコンセプトの60度は、開幕戦を終えた後のオープンウィークに出来上がってきたもの。ゴルフパートナーが展開するブランドで、2022年にはリディア・コー(ニュージーランド)がアイアンを使用して優勝したことでも話題を呼んだ。バックフェースにはモデル名と思しき「RR」の刻印がある。
「(手元に届いて)打ってみたら、『メチャクチャいいじゃん』って。もちろん顔もすごくいいし、打感もいい。悪いライからでも球をしっかり拾えるので、すごく使いやすい」。納得の1本に自らのゲームの生命線を託し、4年ぶりの歓喜につなげた。
ドライバー:タイトリスト GT3(9度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(重さ50g台、硬さX) グリップ:エリートグリップ
フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム ◆◆◆ T(3番14度、5番18度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK (3番/70g台、X、5番/80g台、X)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW<2023年>(4番23度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(90g台、X)
アイアン:キャロウェイ X FORGED<2024年>(5番~PW) シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 ツアー125(X)
ウェッジ:キャロウェイ OPUS(50、56度) シャフト:50度/日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 ツアー125(X)、56度/トゥルーテンパー ダイナミックゴールドEX ウェイトロック ツアーイシュー プロトコンセプト RR(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドEX ウェイトロック ツアーイシュー
パター:オデッセイ Ai-ONE Square 2 Square JAILBIRD
ボール:タイトリスト プロV1