2025年F1中国GP:結果大幅変更、フェラーリ勢とガスリーが失格―最低重量&プランク規則違反で

2025年FIA-F1世界選手権第2戦中国GPの決勝レース後、3台のマシンがF1技術規則に違反していたことが確認され、5位以下のリザルトが大幅に変更された。レースは3月23日、上海インターナショナル・サーキットで行われた。

失格処分を受けたのは、フェラーリのシャルル・ルクレール(5位)、ルイス・ハミルトン(6位)、そしてアルピーヌのピエール・ガスリー(11位)の3名だ。

この裁定により、ハースのエステバン・オコンが5位、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが6位、ウィリアムズのアレックス・アルボンが7位、ハースのオリバー・ベアマンが8位、アストンマーチンのランス・ストロールが9位、ウィリアムズのカルロス・サインツが10位へと繰り上がった。

ハミルトンとルクレールの2台が失格となったことで、フェラーリは計18ポイントを失うこととなった。

決勝レース後、FIAスチュワードはF1技術規則第4条1項に定められた最低重量規定への違反の疑いで、ルクレールとガスリー、ならびに両チームの代表者を召喚。現地時間18時45分から聴聞会を実施した。

FIAの技術代表ジョー・バウアーによれば、両車はレース直後の車検段階では最低重量である800.0kgを満たしていたものの、燃料を排出した後の再計測では799.0kgとなり、規定より1.0kg不足していたという。

聴聞会において、フェラーリおよびアルピーヌはFIAの測定結果に異議を唱えず、いずれも自チームの責任であることを認めた。

スチュワードは「情状酌量の余地はない」と判断。F1技術規則第4条1項への明確な違反があったとして、両ドライバーに失格処分を科した。

ハミルトン、プランク規定違反

ハミルトンの44号車SF-25は、レース後の車検において、車体底面のスキッドブロック(プランク)の厚みがF1技術規則第3条5項9号 e) に定められた最小値9.0mmを下回っていたことが判明した。

何がフェラーリW失格を招いたのか?

測定は左側、センター、右側の3点で実施され、それぞれ8.6mm、8.6mm、8.5mmと記録された。これはレース中の過度な摩耗が原因と考えられる。

聴聞会においてフェラーリは、FIAの測定結果に異議を唱えず、自チームの責任であることを認めた。この結果、スチュワードはハミルトンに対しても失格処分を下した。

2025年F1第2戦中国GP最終結果

Pos No Driver Team Laps Time PTS 1 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 56 1:30:55.026 25 2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 56 +9.748s 18 3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 56 +11.097s 15 4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 56 +16.656s 12 5 31 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 56 +49.969s 10 6 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 56 +53.748s 8 7 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 56 +56.321s 6 8 87 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 56 +61.303s 4 9 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 56 +70.204s 2 10 55 カルロス・サインツ ウィリアムズ・メルセデス 56 +76.387s 1 11 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 56 +78.875s 0 12 30 リアム・ローソン レッドブル・ホンダRBPT 56 +81.147s 0 13 7 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 56 +88.401s 0 14 5 ガブリエル・ボルトレート ザウバー・フェラーリ 55 +1 lap 0 15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 55 +1 lap 0 16 22 角田裕毅 レーシングブルズ・ホンダRBPT 55 +1 lap 0 NC 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 4 DNF 0 DQ 16 シャルル・ルクレール フェラーリ DSQ 0 DQ 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ DSQ 0 DQ 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー DSQ 0

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