容疑者の自宅にカメラ どんな生活を? 神戸女性刺殺事件
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事件直前まで生活していた谷本将志容疑者(35)の部屋の様子が明らかになりました。
“直近まで生活”部屋を捜索
事件2日前、片山さんの職場前をうろつく男。片山恵さん(24)を殺害した疑いで逮捕された谷本容疑者とみられます。
警察は27日の朝早く、都内にある容疑者の自宅を捜索しました。
谷本容疑者が住んでいたのは4畳半ほどの部屋。ドライバーとしてつとめていた会社の社員寮です。
雑然とし、洗濯物は干されたまま。位牌(いはい)が置かれていますが、一つは倒れています。調味料もそろい、自炊をしていた形跡も残されています。インスタント食品は1年ほど前に期限が切れています。
会社ではドライバーをつとめ、月収は30万円ほどあったそうです。
専門家は、洗濯物が干されたままだったことに注目します。
位牌からも、人間性が垣間見れるといいます。
捜査関係者によると、家宅捜索では犯行時の着衣などは見つからなかったといい、谷本容疑者は事件後、部屋に戻っていないとみられています。
事件3日前の17日から21日まで夏休みをとっていた谷本容疑者。その間、様々なカメラが不審な男を捉えていました。
これは事件当日の20日、殺害された片山さんの職場付近をうろつく谷本容疑者。さらに前日の19日朝8時半ごろ、片山さんの職場周辺を…。午後6時ごろには、電話をかけているのでしょうか、座り込み、職場のほうを見る様子も分かります。
そして、2日前の18日も…谷本容疑者とみられる人物が職場のほうを少し見て、この時はじっとする様子はなく足早に過ぎ去ります。
そして3日前の17日には、容疑者とみられる人物が同じ神戸市中央区のマンションで、別の女性の後をつけ、オートロックをすり抜け、侵入していたことも分かりました。
女性は20日の事件を知り、同じ手口と感じて警察に情報提供したということです。
浮かび上がってきた事件3日前のつきまとい行為。専門家は、この失敗が事件につながった可能性を指摘します。
神戸市で女性を殺害したとして逮捕された谷本容疑者。片山さんについては、こう話しています。
3年前、谷本容疑者が起こした傷害事件では、5回にわたり20代女性をつけ回し、オートロックをすり抜け侵入した挙句、犯行に及んだということです。
捜査関係者によると、5年前にも面識のない相手にオートロックをすり抜けるなどして、ストーカー規制法違反罪などで略式命令を受けていることが分かりました。
事件が起きた3日前にも、容疑者とみられる人物が別の女性の後をつけ、オートロックをすり抜けていたことが分かりました。