マクドナルド決算、マイナス成長2四半期でストップ-売上高0.4%増

Daniela Sirtori

  • 食中毒発生の米国部門のマイナス、日本と中東でカバー
  • イスラエルとハマスの戦争でボイコット-悪影響続く可能性指摘

米ファストフード大手マクドナルドは10日、2024年10-12月期(第4四半期)決算を発表した。世界全体の既存店売上高は、米国での減少を海外事業の成長が補ったことで、前年同期比で0.4%増加した。

  ブルームバーグのまとめでは、アナリストらは売上高の減少を予想していた。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を受けた外食需要の減少やボイコットにより、同社は9月まで2四半期連続で売上高が減少していた。

  10日のニューヨーク市場時間外取引では、マクドナルドの株価は一時2.8%上昇した。S&P 500指数は1年前から20.6%上昇しているのに対し、マクドナルドの株価はほぼ横ばいだ。

  第4四半期は、米国での売り上げは低迷し、1.4%減とアナリストの予測を上回る減少率だった。客数はわずかに増加したものの、平均注文額は前年より減った。前年は、値上げにより客単価が上昇していた。米国では10月、1人が死亡し、100人以上が感染した大腸菌による集団食中毒が発生し、顧客離れに悩まされた。

  米国でのマイナス分は、日本や中東を含む海外事業2部門の既存店売上高が4.1%増加したことで相殺された。ただ、同社はハマスとイスラエルの戦争による打撃があったとし、衝突が終わるまで悪影響を受け続ける可能性があるとの見方を示した。

  マクドナルドの他の海外事業部門は、フランスや英国などの市場を含み、ほぼ横ばいとなった。アナリストらは、すべての部門での減少を予想していた。

原題:McDonald’s Sales Improve on Stronger International Results (2) (抜粋)

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