川崎Fが3発勝利で5位浮上! 脇坂FK弾、神田がJ初先発で初弾、終盤投入の大関がダメ押し! 18位・新潟は新体制の初陣で完敗
J1リーグは25日に第15節延期分を行った。川崎フロンターレとアルビレックス新潟の対戦は、川崎Fが3-1で勝利。新潟は2日前に樹森大介前監督から入江徹監督の新体制に変わったが、白星で飾れなかった。
7試合ぶりの黒星を喫した8位・川崎Fは、前節から先発4人を変更する。負傷から復帰したDFジェジエウが4月6日の第9節以来となる13試合ぶりの出場。また、プロ2年目FW神田奏真はJ1リーグで初先発となった。一部報道で海外移籍が伝えられているDF高井幸大もスタメンに名を連ねた。一方、降格圏内に沈む18位・新潟は23日に樹森前監督が退任し、入江コーチが指揮官に就任。前節から先発4人を変え、初陣でチーム2試合ぶりの白星を狙う。こちらも海外移籍が報じられた大卒ルーキーDF稲村隼翔が先発入りした。[両スタメン&布陣]
序盤は互いにセットプレーからチャンスを作っていく。結実させたのは川崎F。前半12分にPA手前でFKを得ると、MF脇坂泰斗が右足シュートを放つ。クロスバーに当たりながらゴールラインを割り、今季4ゴール目を挙げた。この試合がJ1通算200試合目となるキャプテンは、今月11日に誕生した第二子となる長男に向け、仲間とともにゆりかごパフォーマンスを行った。
追いかける新潟は稲村のビルドアップで前進し、サイドから攻め立てる。前半25分にMF星雄次、26分にFW谷口海斗がミドルを放つが、相手のブロックに遭った。30分にはDF堀米悠斗が左サイドから浮き球パスを敵陣PA内に送ると、FW小野裕二が右足ボレー。しかしゴール左ポストをかすめ、ゴールとはならなかった。
前半35分、川崎Fは再びセットプレーから追加点を挙げる。PA左角の手前からMF山本悠樹がFKを蹴ると、ファーサイドのジェジエウが頭で折り返す。ゴール前に入ったボールを、神田が体勢を崩しながら押し込んだ。ロス五輪世代の19歳FWが、J初先発J初ゴールで2-0と点差を広げた。
前半は川崎Fが2-0のリードで折り返す。ハーフタイムでは両チーム交代はなかった。後半開始から新潟が攻勢を強めるが、川崎Fの前線からの圧に苦しむ。後半18分には稲村が中盤から左足ロングシュート。ゴール枠内を捉えたが、GK山口瑠伊のセーブに阻まれた。
新潟は後半20分に3枚替え。小野、MF高木善朗、MF新井泰貴を下げ、MF長谷川元希、MF奥村仁、MF秋山裕紀が入った。一方、川崎Fも22分に2枚替え。神田とFWマルシーニョに代えて、FW宮城天とFW小林悠を投入。小林はこの出場でJ1通算400試合目となった。
1点を取り返したい新潟は後半27分、奥村がPAライン付近から右足ミドルを放つ。地を這う弾道はゴール方向に向かうが、またしてもGK山口に触れられ、ゴール右ポストを直撃した。川崎Fは後半34分、ジェジエウがピッチに倒れ込む。右足を攣った様子を見せ、直後にはMF河原創とともにピッチを下がる。DF丸山祐市とMF橘田健人が入った。
新潟は後半40分に入ったFW太田修介が決定機を作る。ゴール前にこぼれだボールに反応し、左足シュート。だが、至近距離からの弾道はGK山口にはじかれ、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
すると、後半アディショナルタイム1分過ぎに川崎Fがダメを押す。後半43分から出場したMF大関友翔がMF伊藤達哉のパスをトラップし、左足シュート。ゴール左ポストに当てながらゴールを決め切り、今季2ゴール目で勝利を決定づけた。
新潟は後半アディショナルタイム5分過ぎ、GK田代琉我のロングフィードに反応した奥村がシュートを決め切る。1-3と点差を縮めた。だが、試合はそのまま終了し、川崎Fが2試合ぶりの勝利で順位を8位から5位に浮上させた。
(取材・文 石川祐介)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!