米国、2026年1月22日にWHO脱退=国連
1月23日、アフリカ疾病対策センター(CDC)は、米国の世界保健機関(WHO)脱退計画はアフリカの保健政策を圧迫するとの見通しを示し、アフリカ諸国に代替の資金源を確保するよう呼びかけた。ジュネーブで2021年撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[国連 23日 ロイター] - 国連は23日、米国が2026年1月22日に世界保健機関(WHO)を脱退すると発表した。
トランプ米大統領は20日にWHO脱退を宣言。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)やその他の国際的危機への対応を誤ったと非難している。
米国はWHOの最大の資金拠出国で、予算の約18%を負担している。WHOは21日、大統領の方針を遺憾に思うとコメントした。
米議会が1948年に採択した両院合同決議によると、脱退は1年前の通告と分担金の支払いを終えることが条件となっている。
国連のファルハン・ハク副報道官は「1月22日付でWHO脱退に関する米国の書簡の受領を確認した。1年後の26年1月22日に発効する」と述べた。
大統領令によると、脱退が進められる間、政権はWHOのパンデミック条約に関する交渉を中止する。WHOに派遣されている米政府職員は異動となり、政府は必要なWHOの活動を引き継ぐパートナーを探すことになる。
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