低コスト極超音速ミサイルのブラックビアード、F

米防衛スタートアップのキャステリオンはMLRSやHIMARS向けに低コストの極超音速ミサイル=ブラックビアードを開発中で、米海軍もブラックビアードの空中発射バージョンをF/A-18E/Fに統合中だが、キャステリオンは26日「F-16にブラックビアードを統合する作業を開始した」と発表した。

参考:Castelion

米防衛スタートアップのCastelion(キャステリオン)はMLRSやHIMARSで使用するPrSM Increment4(ラムジェットモーターを採用する射程1,000kmの精密攻撃兵器)の能力の約80%を大幅にコストダウンしたBlackbeard=ブラックビアードを開発しており、米海軍から空中発射バージョンの早期運用能力(EOC)達成に向けて試作50発納入に関する契約を獲得、8月にはシリーズCの資金調達で10億ドルを集めることに成功して同社の企業価値は起業からたった4年間で130億ドル=約2兆円に達し、これは起業からたった5年で企業価値が180億ドル=約2.8兆円に達したヘルシングに迫る成長スピードだ。

Coming soon to a theater near you…BLACKBEARD!

@USPACOM @CENTCOM @PAEAviation https://t.co/KgBtIqdf8I

— NAVAIR (@NAVAIRNews) September 25, 2026

米海軍は8月下旬に開催されたテイルフック・シンポジウムで空中発射バージョンのブラックビアードを披露し、9月には最大2億ドル分の生産(444発分)を発注、ブラックビアードを搭載して飛行するF/A-18E/Fの様子も確認されていたが、キャステリオンは26日「米空軍研究所からの契約変更を受けてF-16にブラックビアードを統合する作業を開始した」と発表した。

ブラックビアードの詳しい性能は公開されていないが、大気圏内を極超音速=マッハ5以上の速度で機動飛行を行うため「予測可能な軌道で飛翔する弾道ミサイルよりも迎撃が困難だ」と言われており、ミサイル生産における主要なボトルネック=固体ロケットモーターについても自社で製造し、特にキャステリオンはSRMを構成する材料を航空宇宙分野のサプライヤー以外(石油採掘向けのフラッキング用精密管など)から調達することで伝統的なSRMのサプライチェーンとは異なる供給体制を構築している。

Castelion has been awarded a contract modification to its existing work with the Air Force Research Laboratory to begin Blackbeard integration activities with the F-16. We are grateful to the Air Force for their trust.

Aim High. https://t.co/UerIcDG6Jx

— Castelion (@Castelion) October 26, 2026

ブラックビアードを運搬するプラットフォームにF-16が加われば空中発射方式の攻撃手段として一気にメジャー化し、MLRSやHIMARSの地上発射方式と合わせるとブラックビアードの需要はとんでもない数に膨れ上がるかもしれない。

ちなみに、今後主力になる見込みのF-35Aにブラックビアードが統合されるとしてもBlock4との兼ね合いで相当先の話になるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Noah J. Tancer

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