マスク氏ジェスチャーが「ナチス式」と物議、トランプ氏集会で
[ワシントン 20日 ロイター] - 米実業家でトランプ新政権に外部顧問として加わるイーロン・マスク氏が、大統領就任初日の20日に行われた祝賀集会で見せたジェスチャーがナチス・ドイツの敬礼に似ているとインターネットで物議を醸している。
マスク氏はワシントンのキャピタル・ワン・アリーナの壇上で、トランプ氏の政権返り咲きが「本当に重要なことだ。実現してくれてありがとう」と語ると、右手で胸をトンと叩き、腕を上向きに力強く伸ばした。さらに、背後の群衆にも同じ身振りを繰り返した。
米実業家でトランプ新政権に外部顧問として加わるイーロン・マスク氏が大統領就任初日の20日に行われた祝賀集会で見せたジェスチャーがナチス・ドイツの敬礼に似ているとインターネットで物議を醸している(2025年 ロイター/Mike Segar)
これを受け、ネット上で動画などが拡散。イスラエル紙のエルサレム・ポストは「イーロン・マスク氏はトランプ大統領の就任式でジークハイル(ナチス式敬礼)をしたのか」という見出しの記事を掲載した。これに対し、米ユダヤ人団体の名誉毀損防止同盟は「マスク氏は熱狂的な瞬間にぎこちないジェスチャーをしたようだが、ナチス式敬礼ではない」との認識を示した。
一方、マスク氏はこの話題に「『誰もがヒトラー』という攻撃にはうんざりしている」とXに投稿した。
マスク氏は2月に総選挙を控えたドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を支持しており、9日にはX上で同党党首と対談を行った。 もっと見る
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