「カンストさせない」 エバデダン・ラリーを刺激する先輩の「活」
アジア・チャンピオンズリーグの1次リーグでプレーする大阪ブルテオンのエバデダン・ラリー選手=大阪府枚方市のパナソニックアリーナで2025年5月12日午後7時33分、深野麟之介撮影
ある先輩からの言葉を「活」として肝に銘じている。
「入りが大事だぞ。(2024年パリ・オリンピック後の)1年目にどれだけ名を残せるかで、周りからの見方が変わってくる」
「(28年ロサンゼルス五輪まで)まだ3年あるからと待っているんじゃなくて、今からだ」
バレーボールSVリーグ男子・大阪ブルテオン(大阪B)のエバデダン・ラリー選手(24)が、日本代表の主力の座をかけた勝負の時を迎えている。【深野麟之介】
「嫌なミドル」って言われるのは…
24~25年シーズンは、レギュラーシーズン(RS)のブロック決定本数(1セットあたり)でリーグ3位の0・57本をマークした。
チームのRS首位に大きく貢献し、ミドルブロッカーとして選手やヘッドコーチなどの投票で選ぶ「ベスト6」にも輝いた。
「何か秀でた結果を残したわけでもないのに、選んでいただいてありがたいです。選手の皆様から嫌なミドルって言われるのは、やっぱりうれしい」
少し照れながら振り返った。
チームメートとの連係や、状況に応じたブロックの跳び方を考えるのが「めっちゃ楽しい」という。
「後ろにこの人が入ったからこういうブロックをしよう、みたいにずっと考えながらやっています。成功したらもちろんうれしいですけど、失敗したとしても楽しいですね」
「しんどい」のが苦手だった
考える面白さを知ったのは、高校生の頃にさかのぼる。
もともとは「しんどいことが苦手」な少…