7月10日は「納豆の日」 科学で分析 何回混ぜたら“一番”おいしい?
話を聞いたのは、独自の味覚センサー「レオ」を用いた味覚事業を行う企業。最もおいしく感じるのは、何回混ぜた納豆なのか。およそ3年にもわたる研究、なんと実験の回数は3000回以上にも。その研究の結果、導き出した答えは?
OISSY 鈴木隆一社長「0回とか少ない回数だと、まずうまみが出てこない。数を重ねて50回、100回といくと、結構うまみがグッとあがる。400回が一応、うまみのピークでした」
なんと、ピークは400回。
鈴木社長「うまみの総量は変わらないが、表面とか味を感じやすい部分にうまみの成分が出てくる。納豆0回(混ぜる)の時はうまみ自体はあるけれど、それが感じにくい形。かき混ぜることで、うまみを感じやすくなる」
納豆に含まれるうまみの総量は変わらないものの、混ぜることで表面にうまみが付いて舌で感じやすくなります。実際にうまみの数値を見てみても、400回混ぜることで当初の約1.5倍です。
実際に400回混ぜてみました。混ぜた回数の少ないものと比べると、こうなります。気になるうまみは…。
では、400回かき混ぜた納豆をいただきます。よく伸びますね。食感がフワフワで、いつもより豆の味がよく分かる気がします。
ちなみに、今回要した時間は3分23秒でした。
400回混ぜるのは一仕事ですが…。
30代「400回ですか。ちょっと意識してやってみようかな」
ただ、こんな意見も…。
70代「そこまでは、ちょっと…。ごはんの支度をしているので、それはできない」
100回混ぜることをおすすめしていた全国納豆協同組合連合会の長谷川会長は、この400回をどう見ているのでしょうか。
「普通一般家庭で食べるのに400回、朝食の時に納豆を食べるのに400回かき混ぜられるかといえば、そこまではちょっとかき混ぜられないだろう。味も何回かき混ぜたら数値的に見てここまで上がるとあるが、30回程度かき混ぜたら、十分味が出てくると思う」
アレンジも十人十色
一方、こんな質問もしてみました。
70代「アレンジして食べる」
「(Q.どんなアレンジ)色々なものを入れる。キムチ、シラス、大葉とか、色々なものを入れる」
長谷川会長も、アレンジには肯定的です。
長谷川会長「納豆の中にバジルソース。ごはんにかける」
長谷川会長によると、同じ薬味でも「からし」ではなく「わさび」を入れる人や、「砂糖」を入れる地域もあるのだとか。
50代「青ネギをたっぷり入れる。小さいパックの表面隠れるくらい。味変する。何も入れない時と、ネギの時と」
30代「きのう…ゴマ油。ゴマ油はかける。と、アボカドと温泉卵」
街の皆さんのアレンジも十人十色です。
オクラを入れることで、ネバネバを強化。一方、もう一人の女性は「酢」を入れるそうで…。
20代「お酢を入れる。サッパリ、ちょっとだけ…酸っぱいのが来る。酸っぱいのが好き」
こちらの男性も「す」ですが、「酢」ではなく「素」。
30代「タレとかは一切つけないで、そのまんま混ぜて食べる感じ。カラシもつけない。タレも入れない」
長谷川会長「色々な食べ方があっていい。国内だけではなくて、海外に広がっていく可能性を持っている」