日経平均は5日ぶり反落、後半は利益確定優勢 利上げ織り込み済み

 1月24日、 東京株式市場で日経平均は、前営業日比26円89銭安の3万9931円98銭と5日ぶりに反落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比26円89銭安の3万9931円98銭と5日ぶりに反落して取引を終えた。朝方は米株高を好感して上伸して始まったものの、後半は週末とあって利益確定売りが優勢となり、小幅安の水準でもみ合った。日銀金融政策決定会合では市場の想定通り利上げが決定したが、織り込み済みとみる関係者が少なくなかった。

前日の米国市場での株高が好感され、前場は買い優勢で始まった。昼休み中に、日銀が金融政策決定会合で利上げを決定したことが伝えられたが、前日までに織り込まれていたとの見方が多く、株価の反応は大きくなかった。

後場に入ってからは、週末とあって模様眺め気分が強くなり、ポジション調整の売りが活発化。日経平均は前日比でマイナスに沈み4万円を割り込んだ。来週は日米主要企業の決算発表があるほか、連邦公開市場委員会(FOMC)も控えているため、積極的な売り買いは見られなかった。

市場では「日経平均はしばらく3万8000円─4万円のレンジで推移していたが、その上限に到達したここから上値トライするのは、発表が本格化する日米の企業決算次第となるのではないか」(東海東京インテリジェンス・ラボ・常務取締役チーフグローバルストラテジストの平川昇二氏)との声が聞かれる。

TOPIXは0.03%安の2751.04ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.03%安の1415.9ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆5000億8400万円だった。

東証33業種では、値上がりはその他製品、海運業、証券・商品先物取引業など20業種、値下がりは輸送用機器、石油・石炭製品など13業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.56%高の640.72ポイントとしっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1044銘柄(63%)、値下がりは516銘柄(31%)、変わらずは81銘柄(4%)だった。

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