プーチン氏、NATO東方拡大問題に言及 習・モディ両氏と談笑後

 9月1日、ロシアのプーチン大統領は8月に行われたトランプ米大統領との首脳会談で至った理解がウクライナ危機解決への道を開くものだと述べた。写真は8月15日、アンカレジで会談する両首脳(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[天津 1日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は1日、中国の習近平国家主席、インドのモディ首相と会話した後、ウクライナの持続可能な平和のためには北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大問題に取り組む必要があると述べた。

天津で開催中の上海協力機構(SCO)の会合の傍らで、モディ氏はプーチン氏の手を握り、習氏に向かって歩いた。通訳に囲まれながら3氏とも笑顔で会話していた。

プーチン氏はSCO首脳会議で「ウクライナ問題の解決が持続的かつ長期的なものとなるためには、危機の根本原因に対処しなければならない」と指摘。紛争の原因の一部は「ウクライナをNATOに加盟させようと西側諸国が現在も進めている試みにある」との主張を繰り返し、「安全保障分野における公正なバランス」を回復しなければならないと語った。

また、8月に行われたトランプ米大統領との首脳会談で至った理解でウクライナ危機解決への道が開かれたとし、SCO首脳会議に出席している首脳らとこの件について協議すると述べた。

SCOのフォーラムにはプーチン氏、モディ氏のほか、中央アジア、中東、南アジア、東南アジアの首脳らが出席している。

プーチン氏は「ウクライナ危機の解決を促進することを目的とした中国とインドの努力と提案を高く評価する」と指摘。「また、アラスカで最近行われたロ米会談で至った理解も、この目標に貢献するものであることを期待している」と語った。

同氏はトランプ大統領との会談の成果や紛争解決に向けて「既に進行中」の取り組みについて、8月31日に習主席に既に詳細を伝えたとした上で、習氏らとの2国間会談でさらに詳細を説明する考えを示した。

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Laurie Chen is a China Correspondent at Reuters' Beijing bureau, covering politics and general news. Before joining Reuters, she reported on China for six years at Agence France-Presse and the South China Morning Post in Hong Kong. She speaks fluent Mandarin.

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