Meta Questって結局、3と3Sどっちが「買い」なの？両方使い込んでみたから本音で語りたい

両ヘッドセットともによく似たコントローラーを採用し、同じジェスチャーコントロールを使用しますが、Quest 3Sのコントローラーには追加機能があります。 それは、ボタン1つでVR空間から瞬時に抜け出し、パススルーモードに戻れる機能です。 どちらのモデルも本体の側面をタップすれば同じことができますが、ボタンで操作できるのは、地味ながらうれしい改善点と言えるでしょう。 勝者：Quest 3S

Quest 3Sのバッテリー容量は4,324mAhで、3の5,060mAhよりわずかに小さいです。これだけ見ると3Sのほうが頻繁な充電が必要に思えますが、実はそうではありません。 実際には、3Sの方が1回の充電での稼働時間が少し長いのです。 これはおそらく、スペックを抑えたグラフィックのおかげで、表示に必要な電力が少ないためでしょう。 Metaによると、3Sの稼働時間は約2.5時間、Quest 3は約2.2時間です。どちらもすばらしいとは言えませんが、わずかに長く使える3Sがこの部門を制しました。 勝者：Quest 3S

これまでの比較を総括すると、勝者はQuest 3Sとなるでしょう。 Quest 3とQuest 3Sの差は、ほとんどのカテゴリーで存在しないか、ごくわずかです。 例外はグラフィックと価格、この2点だけ。

筆者は両方のデバイスに多くの時間を費やしてきましたが、ディスプレイの違いはたしかに認識できます。 3Sのメニューの文字はQuest 3に比べて少しギザギザして見え、視野角もわずかに狭いです。 しかし、どちらのユニットもグラフィックは非常に優れており、画質の低下があなたの体験を台無しにするような類のものではありません。特に両方を使ったことがなければ、ほとんどの人はおそらく気づかないでしょう。 全体として、人々は「見ているピクセル数」よりも「その体験がクールで楽しいかどうか」を重視します。そこで私は自分の楽しさを慎重に測定してみましたが、Quest 3Sでのゲームは、Quest 3と全く同じくらい楽しいという結論に至りました。 アプリも同じように便利で、映画を見るのも同じように楽しめます。まったく同じ「体験」ではありませんが、まったく同じ「楽しさ」なのです。 そして、お金の問題です。もしお金が問題にならないなら、最良の選択肢は間違いなくQuest 3でしょう。しかし、お金は「常に」問題になります。 そして、この2つのユニットの価格差は相当なものです。Quest 3Sは、Quest 3のほぼ半額です。最高の形でなければ楽しめないというタイプの人でない限り、Quest 3Sを選ぶべきでしょう。 Source: Counterpoint, Amazon(1, 2)

グラフィックは、この2つのデバイスの主な違いです。Quest 3Sの低価格は、主にこのビジュアル面から来ています。 Quest 3S：解像度は片目あたり1,832×1,920で、1インチあたりのピクセル数は773ppi。視野角は96度。 Quest 3：解像度は片目あたり2,064×2,208で、1インチあたりのピクセル数は1,218ppi。視野角は90度。 Quest 3のパンケーキレンズが、3Sのフレネルレンズに比べて軸間距離や瞳孔間距離の調整で有利な点を専門的に掘り下げると長くなるので、ここではシンプルに「VRの『スイートスポット』（すべてが本来あるべき姿で見える最適な位置）は、Quest 3の方が見つけやすく、調整も簡単だ」とだけ言っておきましょう。 100万ピクセルの差は大きいように聞こえますが、実際に使ってみると、3Sのわずかなダウングレードは、私にとってそれほど大きな違いには感じられませんでした。 両者を直接見比べれば違いは分かりますが、劇的な差ではありません。VRを初めて体験する人なら、どちらのデバイスのグラフィックにも度肝を抜かれることでしょう。 勝者：Quest 3

両ヘッドセットは、同じSnapdragon XR2 Gen 2プロセッサーと8GBのRAMを搭載しています。そのため、すべてのアプリやゲームは、両方のヘッドセットで同じように動作するはずです。 結果：引き分け また、前面カメラの配置は異なりますが、3と3Sはどちらも同じ4MPのカラーカメラを搭載しており、使用感に違いは感じられませんでした。 結果：引き分け

Quest 3のストレージが518GBなのに対し、Quest 3Sは128GB（もしくは256GB）です。 最大4倍のストレージ差は大きいですが、どちらのヘッドセットもアプリのインストールとアンインストールが非常に簡単なので、メモリが少ないことが大きな頭痛の種になることはないと筆者は感じています。 勝者：Quest 3