トルコ農業地帯に次々と“巨大な穴” 出現ペース加速…700カ所に迫る 陥没原因は?

陥没被害の農民 「仲間たちから電話があって『兄貴、地面が消えた』『大きな轟音(ごうおん)と共に陥没した』と言ってきた。彼らはとても大きくて恐ろしい轟音を聞き、水が噴き上がるのを見たんだ」  トルコ中部に位置するコンヤ県の穀倉地帯。トルコの「パンかご」とも呼ばれ、農業が盛んなこの地方で今、巨大な陥没した穴が次々と出現し、深刻な事態になっている。  穴は直径30メートルを超えるものや深さ50メートルを超えるものもあるという。その数は現在700カ所に迫り、場所によっては1つの畑に10個以上が密集する場所もある。  さらに穴は民家へと迫り、事故の危険性も高まっている。  地元住民は「いつどこに穴ができるのか分からない」という不安を抱えながらの生活を余儀なくされているのだ。 地元の住民 「5年前にここに来た時、2つの土地の高さはほぼ同じでした。昔はここに古いモスクがあったのですが、地盤沈下で2つに分かれてしまったため取り壊されたんです」  この人は過去2年間で、自身の農地に2つの陥没が発生。地質調査で、さらに2カ所陥没が起きる可能性のある場所が見つかったという。 陥没被害の農民 「地質学者らによって調査が行われ、『牛がいる反対側でも陥没する可能性がある』と言われた。でも、時期は特定されなかった。あすか、20〜30年後か…心配かって?もちろん、とても心配だ」  専門家は地下水の低下が陥没の原因だとしていて、気候変動による干ばつで穴が発生する頻度は加速していると指摘している。 コンヤ工科大学・地質学 フェトゥラ・アリック教授 「この(コンヤ)盆地では水の需要が極めて高いのです。新たな陥没穴は今のところ死傷者を出していないものの、予測不可能なことで地元住民の生命と財産を危険にさらしています」 (「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月26日放送分より)

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