アップル、AI用サーバーチップ開発でブロードコムと協力-報道

Molly Schuetz

A Broadcom Corp. chip Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

アップルは人工知能(AI)専用のサーバーチップを開発しており、同チップのネットワーキング技術ではブロードコムと協力している。テクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが事情に詳しい関係者3人を引用して報じた。

  11日午前の米株式市場でブロードコムの株価は一時6%余り上昇。

  新たなチップのコードネームは「Baltra(バルトラ)」で、2026年までに量産の準備が整う見通しだという。

  この動きは、AIプロセッサー市場で圧倒的な強さを見せるエヌビディアからのチップ購入を避けるアップルの長年の立場を浮き彫りにするものだ。また、スマートフォン「iPhone」用やパソコン「Mac」用の半導体を自社開発するアップルの半導体チームにとっても節目になるとジ・インフォメーションは報じている。

  アップルはAI開発競争では遅れを取っている。初の生成AI機能「Apple Intelligence」は今年10月になって徐々に導入を開始。6月の世界開発者会議(WWDC)では広範なAIサービスを打ち出していたが、初期の機能は同サービスの計画のほんの一部にとどまっている。

  ブルームバーグは今年5月、アップルが「Mac」向けに設計したものと同様の高性能チップをクラウドコンピューティングのサーバーに搭載し、データセンターを通じてAI機能の一部を提供する計画だと報じていた。

原題:Apple Is Working on AI Chip With Broadcom, Information Says (1)(抜粋)

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