NY連銀総裁、関税はインフレにつながると認識-不確実性も強調

Jonnelle Marte

  • 金融政策は良好な状態にあり、すぐに金利を調整する必要はない
  • 政策は「やや景気抑制的」、インフレ率は目標の2%に徐々に向かう

米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は4日、関税がインフレにつながるとの見解を示しつつも、トランプ米大統領の関税に対し経済がどう反応するかは不確実性が大きいと強調した。

  ニューヨークで開催されたイベント「ブルームバーグ・インベスト」でウィリアムズ総裁はブルームバーグテレビジョンの記者と対談し、「現時点で分かっていることを踏まえ、それを巡るあらゆる不確実性を考慮して、私は関税がインフレや物価に及ぼす影響を織り込んでいる。影響の一部が年内に顕在化すると考えられるからだ」と述べた。

  また、「企業投資や消費者支出の動向など経済活動にどう影響するかも考慮しなければならない」とし、「そこにもう一つの大きな不確実性があると思う」と語った。

  今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金利調整が検討されるかどうかを問われると、金融政策は良好な状態にあり、すぐに金利を調整する必要はないと述べた。また、政策を「やや景気抑制的」と表現し、インフレ率は米金融当局の目標である2%に徐々に向かうとの認識を示した。

  さらに、今年の成長は良好な水準になると予想しているが、昨年よりは鈍化するとの見通しを明らかにした。

原題:Fed’s Williams Says Tariffs Will Likely Lead to Higher US Prices(抜粋)

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