奈緒、父親役・山口馬木也との初対面を明かす「『お父さんだよ』って言って来てくださったんです」
実在する女性の半生を描いた物語
同作は、TBSで数々のヒット作を生み出してきたドラマプロデューサー・川嶋龍太郎氏が監督を務めたドキュメンタリー映画「War Bride 91歳の戦争花嫁」を原案に、「劇団チョコレートケーキ」主宰・演出の日澤氏と、同劇団の脚本家・古川健氏のタッグで舞台化したもの。アメリカ・オハイオ州のライマ市に住む川嶋氏の伯母である桂子・ハーンさんが、“戦争花嫁”として日本に駐留していた敵国の軍人フランク・ハーンさんと恋に落ち、結婚・渡米したという決断や、その生き様をひもとく物語だ。
今作で桂子役を務める奈緒は「稽古場からみんなで戦後80年と、そして愛にたくさん向き合ってやっとこの日までたどり着きました。とてもうれしい気持ちでいっぱいです」と上演前日の今の率直な心境を明かし、「戦後80年といろんな向き合い方があると思うんですけど、“愛と向き合う”1日にするという選択肢で皆さんに劇場に足をお運びいただけたらとても幸せだなと思っています。みんなで頑張ります」と意気込んだ。
奈緒は、実際に演じるにあたって桂子さんに会うため渡米したそうで「一緒に散歩したとき、たまたま桂子さんのお知り合いとお会いすることや、今のライマ市の市長さんとお話する機会も頂いたんですけど、皆さんが本当に桂子さんのことを『この町の誇りだ』というふうに大切にしていらっしゃるのを肌で感じました』と述懐した。
奈緒とウエンツ瑛士※ザテレビジョン撮影奈緒、ウエンツと初共演も息ピッタリ
また、奈緒は夫フランク役のウエンツ、父親役の山口とはこれが初共演だという。夫婦役をする上で役作りなど、話し合ったことを聞かれると、奈緒とウエンツは顔を見合わせ「全くないですね(笑)」と笑い合い、普段はたわいない話しかしていないことを明かす。
その上で、ウエンツは「この作品に入る前に取材とかポスター撮影とかいろいろあったんですけど、最初から(奈緒は)テレビのまんまのイメージでお話されていたので、特別気を使うこともなく…」と初対面からすんなり打ち解けられたことを伝え、「今回の作品の中で10代、20代からの出会いと70代、奈緒さんは90代まで演じられる。(結婚して)50年以上たったときにどんな夫婦になるんだろうというのはすごく大事に演じています。ただ、そこが一番何の打ち合わせもなくやっていますね」と語った。
そんな2人に対し、演出の日澤氏は「本当に息の合い方はとんでもなくて。『初めまして』なんですよね?それが不思議なぐらいです」と“夫婦間”の息はピッタリだと、太鼓判を押していた。そして山口と初めて会ったときのことを、奈緒は「初めて馬木也さんとお会いしたのがポスター撮影のときだったんですけど、馬木也さんが最初にコンコン(ノック音)ってして、『失礼します。お父さんだよ』って言って来てくださったんです(笑)」と“父”のおちゃめな一面を明かすと、山口は「すいませんねえ…名前も名乗らず(笑)」と恐縮しきり。
続けて奈緒は「それがすごく印象深くて、やっぱり大先輩なので緊張もあったんですけど、これからお父さんだと思って思いっきり甘えていいんだなと思いました」と笑顔で付け加えると、山口は「『お父さんだよ』とは言ったんですけど、稽古場の奈緒さんを見ると自分の母親のような安心感があるというか。自分の役は相当難しいと思っていたんですけど、稽古場で奈緒さんやウエンツさん、他の共演者の方と稽古したおかげで腑に落ちたというか。本当に感謝しております」と、あらためて奈緒ら共演陣に感謝を述べた。
舞台「WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-」は、8月5日(火)~27日(水)まで東京・よみうり大手町ホールで上演。その後、9月6日(土)、7日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、9月13日(土)、14日(日)に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールにてそれぞれ上演される。 ◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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