新型PSPは2027年発売? PS6ゲーム対応、有機EL画面で価格はSwitch 2並みか
ソニーは次世代ゲーム機として、据え置き機の「PlayStation 6」と携帯ゲーム機(仮称「新型PSP」、コードネーム「Canis」)の両方を開発中と噂されています。
これまでも「PS6はPS5の最大8倍高速」「新型PSPはPS5のゲームが動く」などの予想が伝えられてきましたが、さらに具体的な製品像が浮かび上がってきました。
この最新情報を伝えているのは、テック系YouTubeチャンネル「Moore’s Law Is Dead」(MLID)です。同チャンネルはPS5 Proが正式発表される前に、後に正しいと分かる仕様を明かすなど、PlayStationやAMD(ソニーやマイクロソフトにゲーム機用プロセッサーを提供)関連の情報で一定の信ぴょう性があることで知られています。
今回の主なリーク情報は、以下の4点です。
1. PS6・新型PSPとも2027年内に発売
その根拠として、ソニーが2027年第2四半期(4月〜6月)にTSMCの3nmプロセスで製造を開始する契約をすでに結んでいるという内部文書が挙げられています。
現在はRAM(メモリ)価格の高騰が数年続く見通しのため、2028年に延期する可能性も噂されていました。
しかし、製造ラインの確保やAMDとの共同開発には莫大なコストがかかるため、1カ月遅らせるだけでも大きな損失になるといいます。2020年の新型コロナ禍の真っ只中でPS5が発売されたように、PS6も2027年後半の発売を強行する可能性が高いと分析されています。
また、PS6と新型PSPは同時、あるいは極めて近い時期に発売される可能性があると見られています。理由の1つは、TSMCとの製造契約に据え置き機とハンドヘルド機の両方のチップが含まれていることです。
さらに、最新のSDKでは、すでに「8スレッドのみで動作する低電力モード」が用意されており、これはハンドヘルド機のスペックを想定した最適化だと見られています。こうした点から、PS6と新型PSPの発売時期を揃えようとしていると推測されています。
2. PS6のAI性能が大幅強化
この点は次世代機の「真の進化」として強調されています。単純なTFLOPS(計算能力)の比較は「過去の戦争」であり、今後の主戦場はAI処理とレイトレーシングになるとされています。
PS6はPS5と比べてAI/機械学習が大幅に強化され、これにより、NPCの挙動の高度化やプレイ中のリアルタイムコンテンツ生成、そして次世代アップスケーリング技術「PSSR3」などに活用されると見られています。
3. 新型PSPは有機ELディスプレイ搭載、PS6互換で性能は約4分の1
これまで新型PSPは「PS5ゲームが動く」と言われていましたが、今回の情報では「PS6ゲームが動く」と主張されています。基本コンセプトは「PS6のゲームを解像度を下げてそのまま動かせるデバイス」です。
性能はPS6の約4分の1程度になるとされますが、PSSR3を利用することで、携帯画面ではPS5並み、あるいはそれ以上のビジュアル体験を提供できる可能性があります。
さらに、本体には1080p・120Hzの高品質ディスプレイを搭載するとされています。加えて、ドックに接続して大型テレビへ出力することも可能で、クロック周波数が約30%向上する「ブーストモード」が搭載される見込みです。
これらが実現すれば、携帯モードと据え置きモードを兼ね備えたハイブリッド機となり、Nintendo Switch 2の市場に殴り込みをかける可能性があります。
4. 新型PSPの価格はSwitch 2並みか
まずPS6据え置き機は、メモリ価格が落ち着けば550ドル程度を目標としているものの、実際には100ドルほど上乗せされた600〜650ドル前後が現実的なラインになると示唆されています。
つまり「PS5(500ドル)より約100ドル高いが、PS5 Pro(700ドル)よりは安い」という位置付けです。なお、この価格はディスクドライブなしモデルが前提とされています。
一方、新型PSPの価格は400〜500ドル程度と推測されています。PS4ユーザーを移行させるため、さらにはSwitch 2と競合を狙うため、400ドル前後に抑える戦略も社内で検討されているようです。
これらの情報が事実だとすれば、PS6は依然として高嶺の花となる一方、新型PSPは少しサイフに優しく「大型テレビでも外でも遊べるPS5」的に、より幅広い人気を集めるかもしれません。
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、マグミクスで記事を執筆中。