新型MacにはThunderbolt 4対応のドッキングステーションが正解
M4 Proチップ搭載のMac miniに買い替えて約4カ月が経ちました。
処理能力は申し分ないものの、複数のストレージやモニターを同時に接続するには、拡張端子がやや足りないと感じることも…。
そこで悩んだ末に新たに導入したのが、このドッキングステーションです。
Thunderbolt 4で困ることなし
こちらがUGREENから発売されている「Revodok Max 208」。
ドッキングステーションとは、外部端子の少ないデスクトップPCやノートPCの拡張性を高めるためのデバイスで、映像出力や有線LAN、SDカードリーダー、各種USB端子、Thunderbolt端子など、多様なインターフェースを備えています。
前面側「Revodok Max 208」の構成は以下の通り。
前面:USB-A 3.2(10Gbps)×3
背面:イーサネット(1Gbps)×1
Thunderbolt 4ダウンストリーム(40Gbps、15W、8K@30Hz)×3
Thunderbolt 4アップストリーム(40Gbps、85W)×1
現在、最も使われることが多いUSB-Cポートがないのでは?と思った方もいるかもしれませんが、心配ご無用。
背面に3基搭載されているThunderbolt 4端子は、USB 4の規格に準拠しているため、以下の規格と互換性があります。
• USB 4(最大40Gbps)
• USB 3.x(最大20Gbps/10Gbps/5Gbps)
• USB 2.0(最大480Mbps)
• USB 1.1(最大12Mbps)
• Thunderbolt 4(最大40Gbps)
• Thunderbolt 3(最大40Gbps)
• Thunderbolt 2(最大20Gbps)
• Thunderbolt 1(最大10Gbps)
つまり、Thunderbolt 4端子さえあれば、すべてのUSB機器やThunderbolt 4以下に対応するデバイスを、変換コネクタや変換ケーブルを使用するだけで接続できるのです。
M4 ProとM4 Maxを搭載したMacには、さらに高速なThunderbolt 5端子が搭載されているのですが、Thunderbolt 5はまだ登場したばかりの規格のため対応製品が限られており、現状ではThunderbolt 4端子で十分だと判断しました。
Thunderbolt 4の通信速度は、データ転送時に最大40Gbps。これは最新のMacの内蔵ストレージに迫る速度であり、大容量のデータも快適にやりとりすることができます。
SSDが3台、HDDが2台こちらが僕が現在使用している外部ストレージ。
これだけでMac miniの全ポート(Thunderbolt 5が3基、USB-Cが2基)が埋まってしまいますが、「Revodok Max 208」を使用することで、すべてのストレージを同時に接続しても、なお5つのポートが余りました。
接続の配分次第では、MacのThunderbolt 5ポートを2つ余らせることも可能。そのため、今後Thunderbolt 5対応の機器を購入することになっても、ポート不足に悩むことなく対応できそうです。
マルチディスプレイ環境の構築にも
Thunderbolt 4端子を利用したディスプレイ出力に対応している点も、これを選んだ大きな理由。
ディスプレイが1台の場合は最大8K@30Hz、ディスプレイが2台の場合は最大4K@60Hzでの同時出力が可能となっています(Macの場合は、4K@60Hzまでの出力に対応)。
これにより、先ほどの外部ストレージに加えて、3台のディスプレイを同時に接続できるようになり、作業効率が大幅に向上しました。
カードスロットと音声端子は非搭載
メモリーカードスロットや音声端子が搭載されていないのは、少し残念なところ。
とはいえ、手ごろな価格で入手できるUSBメモリーカードリーダーを活用すれば十分に対応可能ですし、音声端子についても、多くのPCに内蔵されている上、USBやBluetooth対応のオーディオインターフェースが普及しているため、今のところ特に不便は感じていません。
ノートPCの充電も同時に
「Revodok Max 208」と接続したPCへ、最大85Wの電力供給が可能なのも特筆すべきポイント。
USB給電対応のノートPCであれば、充電と周辺機器の接続をケーブル1本にまとめられるため、持ち運びの利便性を重視してノートPCを選んだものの、自宅ではデスクトップPCのように外部ディスプレイや周辺機器を接続して作業したいというニーズにもピッタリです。
PCの拡張性や使い勝手を大幅に向上させてくれるUGREENの「Revodok Max 208」。新生活を機に、より快適な作業環境を整えてみてはいかがでしょうか。
Photo: SUMA-KIYO