米イラン核協議、3日予定の4回目会合延期 「米次第で再調整」=イラン高官
米国とイランが3日にローマで開催を予定していたイランの核開発を巡る4回目の協議が来週まで延期される公算が大きいと、ニュースサイトのアクシオスが1日、関係筋3人の情報として報じた。 2日に予定されていたイランと英国、フランス、ドイツの欧州3カ国(E3)との会談も延期される可能性があるという。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ワシントン 1日 ロイター] - イラン高官は1日、核開発問題を巡る米国との交渉について、3日にローマで予定されていた4回目の協議が延期され、「米国の姿勢次第で」新たな日程が設定されると明らかにした。
協議を仲介しているオマーンもこの日、3日に「暫定的」に予定されていた次回協議の日程は再調整されると明らかにした。
関係筋は、米国は3日に予定されていた4回目の協議への参加を確認したことはなかったとしている。
米国は前日、イランがイエメンの親イラン武装組織フーシ派への支援を続ければ報いを受けると警告。原油関連の新たな制裁も課した。イランはこれについて、協議が行われている中での米国の「矛盾した行動と挑発的な発言」を非難していた。
イラン高官はロイターに対し「核協議中の米国によるイランへの制裁は、外交を通して核問題を解決する取り組みへの助けにならない」とし、「次回協議の日程は米国の姿勢次第で設定される」と述べた。
イラン国営メディアによると、イラン外務省報道官は米国との交渉に真剣、かつ断固として取り組み続けると表明した。
ニュースサイトのアクシオスはこの日、複数の関係筋の情報として、2日に予定されているイランと英国、フランス、ドイツの欧州3カ国(E3)との会談も延期される可能性があると報じた。 もっと見る
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