ロバータ・フラックが88歳で死去 大ヒット曲「やさしく歌って」で知られるソウル歌手

「The First Time Ever I Saw Your Face」(愛は面影の中に)、「Killing Me Softly With His Song」(やさしく歌って)といった名曲で知られ、4度のグラミー受賞歴を誇るソウル/R&B界の象徴的シンガー、ロバータ・フラック(Roberta Flack)が現地時間2月24日に亡くなった。代理人によると、心臓発作が死因とされる。享年88。1937年にノースカロライナ州で生まれたフラックは、幼少期からピアノの才能を発揮し、ハワード大学で古典音楽を学んだ。1969年のデビューアルバム『First Take』から、彼女は独自の音楽スタイルを確立。特に「The First Time Ever I Saw Your Face」と「Killing Me Softly With His Song」は大きな成功を収め、後者でグラミー賞レコード・オブ・ザ・イヤーを受賞。フォーク、ジャズ、ソウル、R&Bを融合させた革新的なサウンドはクワイエット・ストームと呼ばれ、音楽界に大きな影響を与えた。また教育者としても尽力し、ブロンクスに音楽学校を設立。社会活動家としても知られ、公民権運動やLGBTQ権利擁護にも力を注いだ。2022年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、歌唱能力を失ったものの、その音楽は今なお多くの人々の心に深く刻まれている。

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