Snow Manラウール、オーディションは「9割落選」 アマプラ独占「ラウール On The Runway」で奮闘記を配信

Snow Manのラウール

Snow Manラウール初の単独ドキュメンタリー「ラウール On The Runway」が9月13日に、プライム・ビデオ(Prime Video)で独占配信される。同番組では、2024年1⽉〜25年6⽉までの約1年半、ラウールに⻑期密着し、ミラノコレクションやパリコレクションのランウエイモデルを⽬指す姿を追った。

8月19日には、都内で記者会見を開催。ラウール本人が登壇し、番組への思いやモデルとしての苦悩などを語った。

「周囲からの『かっこいいね』は本心なのか」

Snow Manのラウール

モデルになろうと思ったキッカケは、事務所の人からの「やってみたら?」という一言から。「トライしてみたらすごく楽しくて。僕は負けず嫌いなので、もう少し頑張ってみたいなと思った」とラウール。そこから本格的にランウエイモデルとしての活動をスタートした。

目指すは、ファッションの本場であるパリやミラノのコレクションでランウエイを歩くこと。「⽇本では、ありがたいことに『かっこいいね』と⾔ってもらえることが多くて。うれしいんですけど、たまに本⼼なのか、お世辞なのか分からなくなることがありました。そこから、自分は本場で通用するのかというのを試してみたくて挑戦しました。あとは冗談かもしれないけれど、メンバーやファンの方から(ランウエイを)歩いてそうって言ってもらえることも。そんな言葉に引っ張られた部分もあります」と話す。

ラウールが初めてランウエイを歩いたのは、「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)2023年春夏メンズ・コレクションのショーだ。コロナ禍に東京・青山でショーを開催。遠藤憲一や加藤雅也、伊藤英明ら豪華俳優陣がモデルとして登場したことで話題を呼んだ。その中でもラウールはアイドルならではの表現力で、ひときわ存在感を放っていた。

当時について「とても思い出深いショーです。耀司さんが『動きをつけてみたらどう?』と提案してくださったので、オリジナルで考えました。当日歩くショーの音楽が分からなかったので、過去のコレクション動画を研究して、“これだ”と思える動きを見つけたんです」と振り返る。

現地で感じた“日本人モデル”の立場

Snow Manのラウール

「ラウール On The Runway」には、こんなラウールの思いも込められている。「この仕事があまり知られていないという、モヤモヤを抱えているモデルの方もいた。自分はアイドルとしても活動しているから、僕をキッカケにこの世界のことを知ってもらえるかもしれないと思ったんです」。

現地で感じた“日本人モデル”の立場に、怒りを覚えることもあったそう。「現地では、リスペクトされないなと思う瞬間もたまにあったりして。アジア人が欧米の方と対等に仕事をする難しさを感じたし、ちゃんと怒りも覚えました。でも、僕にとってはその経験がすごく新鮮で、だからモデルとしての活動を頑張れたのかもしれない」と話す。

参加したオーディションは9割以上落ちたそうで、「就職活動のようだった」と振り返る。「これまでは地元の友だちに会って就活の話をされても、正直お互い『共感できない』と思うことがありました。でも、僕もオーディションを経験してからは、友⼈の就活話に全⼒で頷けましたし、共感できた瞬間があってうれしかった」とラウール。

「僕は⼩学⽣の頃に事務所に⼊って、16歳でデビューして、マネージャーさんがいつもクーラーの効いた⾞を⽤意してくれて……と、普通の10代、20代よりも⽢やかされて育ちました。それがコンプレックスだったんです。そんな中、この1年半は結構しんどかったので『俺も⾟かったんだぜ』ってことじゃないですけど、⾃分はそういう経験がしてみたかったんだと気付きました」。

最後に「『ラウール On The Runway』は、あまりなじみのない世界のドキュメンタリーだとは思いますが、ファッションやモデルの世界のことを色々な人に知ってもらいたい。ぜひ⾒てもらえたらうれしいです」とアピールした。

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