米相互関税は世界に悪影響、交渉で一部解決も=ECB総裁
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁(写真)は2日、トランプ米大統領が同日発表する相互関税は世界全体に悪影響を及ぼすと指摘した。3月6日撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch/File Photo)
[ダブリン 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は2日、トランプ米大統領が同日発表する相互関税は世界全体に悪影響を及ぼすと指摘した。
アイルランドのラジオインタビューで「影響は世界中に及ぶだろう。影響の大きさや持続性は、対象範囲や対象製品、期間、交渉の有無によって異なる」と述べた。
「関税のエスカレーションは、かける側にも痛みが出る。交渉のテーブルに着いて話し合うことで、障壁をいくつか取り除けることがよくあることを忘れてはならない」と語った。
「この数週間、不確実性という言葉をこれほど何度も口にしたことはなかったと思う。なぜなら(米国との)ディールが世界の国々にとってどのようなものになるのか、発表予定のきょうになっても本当にわからないからだ」とし、現段階で予測可能性は非常に乏しいと指摘した。
欧州の国防費増加が経済に与える影響については、資金がどのように使われるかによるとし、検証はこれからだとした。
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