【○虎将トーク】阪神・藤川監督、デュープ抹消理由「10日間ゆっくりとしようか」1ー0勝利「守り切った良い一日になった」

七回無死満塁の窮地を切り抜けた阪神・大竹耕太郎=甲子園球場(撮影・甘利慈)

(セ・リーグ、阪神1ー0広島、16回戦、12勝4敗、29日)阪神が今季8度目の「1-0勝利」で、1981年5月23日―8月23日の12連勝(2分挟む)以来の広島戦年間9連勝を飾った。一回2死一、二塁、大山悠輔内野手(30)の左前打で先制。この1点を3投手の継投で死守した。小幡竜平内野手(24)の失策を機に招いた七回無死満塁を脱した大竹耕太郎投手(30)は6勝目(1敗)。八回に登板した石井大智投手(28)は32試合連続無失点。九回を締めた岩崎優投手(34)は23セーブ目(2敗)。今季広島戦4戦4勝の大竹は通算17試合で13勝1敗。大山は4試合連続打点。チームは22度目の無失点勝利。また今季6勝3敗、防御率1・37でリーグ最多109奪三振のジョン・デュプランティエ投手(31)が出場選手登録を抹消された。最多貯金を「21」に更新した藤川球児監督(45)の主な一問一答は以下の通り(成績=56勝35敗2分、観衆=4万2640人)。

★テレビインタビュー編

ーー大山が2死からタイムリーを打った

「床田投手も非常に良い投手ですから、いつも得点圏で何とか、というところで、大山はやっぱり打ってくれましたね」

ーー終わってみれば1-0。この1点の重みは

「スミ1というやつですか。最近は使わないと思いますけど、味方のミスもありながら、チーム全体として、大竹が乗り切ってくれて、それから石井と岩崎につなぐという意味では、チームとしてまた少し強くなるきっかけになるゲームだと思いました」

ーー大竹は7回95球で無失点だったが、六、七回のピンチをしのいだ投球は

「前半戦が終わって、登板間隔が空いていたので、少し長いイニングをと思いながらスタートしてもらったんですけど、期待に応えてくれる素晴らしいピッチング。柔と剛を交ぜながら、頼もしい、のひと言ですね」

ーーチームは広島戦9連勝で相性の良さを感じる

「どこのチームと対戦をしても、競った展開で、最後にどちらに点数が入るか、という、野球らしい野球というか。ですから点数が入らずに、しのいで1ー0で終わらせることができたのは、もしかしたら相性の良さもあるかもしれないですね。でも、それも今日まで」

――石井はバースデー登板

「そうみたいですね。素晴らしいコントロールで、後半戦の最初(の登板)かな。オールスターも出て、非常にタフな状態ですけど、良いピッチングで。このまま少しずつ自分のペースで進んでもらいたいな、と思います」

ーー後半戦は計1失点

「全体として締まったゲームをするというところで、そういうプレーを心がける、と。ミスが出ても補えているところは良い反省ができていますから。小幡ね、足から動かすというところでは、やってくれると思いますから。また明日ですね」

ーーマジック点灯は持ち越しとなった

「全てが初めての経験になりますからね。野球というゲームは毎試合同じですから、同じ気持ちで挑むことを最初から決めていますから、ブレることなく、自分たちのペースで戦っていきたいと思います」

★囲み編

ーータフなゲームを勝ち切れている

「そうですね、まあ、今日まで。常に新しいゲームになりますから。やるべきことを同じように心がけて、それがどちらに結果がいくか、ということは、もう分からないので」

ーーチームが強くなっていっている戦い方が続いている

「まあ、今日までは。また明日から。今日、こういうタイトなゲームをしていますから。明日がどういったゲームになるか、という意味では、良い意味で、締まった気持ちで明日を迎えるという意味では、時には大味なゲームも、大味といいますかね、大きく勝つゲームも時には良いですけれど、とにかく、よくやってくれていますよ」

ーー大竹はピンチでも、らしさを貫いてくれた

「ファンの方が抑えた時にね『大竹』というコールがすぐ出るぐらいですから、やっぱり球場のファンの方々と、球場にいる選手たちがすごくつながってるなあ、というところでは、甲子園らしい戦い方ができたし、大きなホームランが出る試合もあるし、こういったゲームでもファンの方と一緒に戦えている、と。今日、ファミリーデーですから。みんなで守り切った良い一日になったんじゃないかな、と思いますから、明日からまたみんなで戦いたいな、と思います」

ーーデュプランティエが登録抹消

「最終登板から疲労があって、その回復が少し遅れているといいますか。なので、もう一回、10日間ゆっくりとしようか、と。日本も初めてですから、アメリカでもイニング数をそこまで投げていない投手ですから。その辺りは、自分たちはアメリカでどれぐらい投げているかは分かっていますから、しっかりとコントロールをしながら、またやってもらいたいなと思います」

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