「ガマンする方が良い」阿久津未来也が初優勝へ首位浮上 1打差にビンセント

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(30日)◇JFE瀬戸内海GC (岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆2014人)

阿久津未来也が3打差4位から6バーディ、2ボギー「68」でプレー。通算12アンダーで単独首位に立った。プロ9年目30歳でのツアー初勝利へ残り18ホールに臨む。

朝からの強風はむしろ歓迎していた。グリーン上でのプレーを持ち味にする阿久津は、3月のツアー外競技「北九州オープン」で優勝。当時も風が吹き荒れるコースで争いを制した。「自分のショットは球が上がらないし、スピン量も少ないので風の影響を受けにくいかなと。伸ばし合いよりもガマンする方が良い」。この日は5mを沈めた前半8番(パー3)までに3バーディ。悲願のタイトル獲得に向けて絶好のポジションを確保した。

今季は生命線のパッティングが不調で、前週の「日本プロ」では15年近く使ってきたピン型パターから思い切ってL字マレットにスイッチ。今週はアドレス時の肩のラインを正すため、グリップをクロスハンドで握ってから順手に戻す動きを繰り返している。「良く作用してくれていると思う。あしたは(風が)吹いてほしいと願うのも変ですけど、まずは自分が良い状態で迎えられるようにしたい」と静かに意気込んだ。

1打差の通算11アンダー2位に22年大会覇者のスコット・ビンセント(ジンバブエ)。通算10アンダー3位にこの日のベストスコア「66」をマークした小木曽喬、ツアー2勝の河本力が続いた。

<映像提供:ABEMA>2025年 ミズノオープン 3日目 ハイライト 前半

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今季1勝の浅地洋佑、下部2勝の佐藤大平が通算9アンダー5位。米ツアーを主戦場とする大西魁斗永野竜太郎伴真太郎ソン・ヨンハン(韓国)が通算8アンダー7位に並んだ。

賞金レーストップの生源寺龍憲は、元賞金王の比嘉一貴米澤蓮らと同じ通算7アンダー11位。前年覇者の木下稜介は通算6アンダー16位。

有資格者を除く上位3人に7月の海外メジャー「全英オープン」(北アイルランド・ロイヤルポートラッシュGC)の出場権が付与される大会。フィールドで唯一すでに権利を得ている今平周吾は通算5アンダー24位につけた。

<映像提供:ABEMA>2025年 ミズノオープン 3日目 ハイライト 後半

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1/-12/阿久津未来也 2/-11/スコット・ビンセント 3T/-10/河本力小木曽喬 5T/-9/浅地洋佑佐藤大平 7T/-8/大西魁斗永野竜太郎伴真太郎ソン・ヨンハン 11T/-7/米澤蓮比嘉一貴生源寺龍憲石坂友宏細野勇策

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