Switch 2の“画面のゴースト問題”。気にしなくて大丈夫です!

Image: Adriano Contreras / Gizmodo US

画面にゴーストが出る…。これ、ガジェットホラーです。ゲーマーにとってはお化けよりもずっと怖い存在かもしれません。

画面ゴーストとは、残像のこと。前に表示された画が画面に残ってしまうことをいいます。長時間同じ画を表示しつづけると起こる画面焼き付けの場合もありますが、モニターの応答速度によるゴースト発生が一般的。応答速度とは、モニターが画面に表示する色を切り替えるのにかかる時間のことで、ms(ミリ秒)で表します。数字が小さいほど切替が早い、つまり残像・ゴーストが出ません。

ゲーム機やゲームのレビューを行なうYouTubeチャンネルDigital Foundryが、Switch 2のゴースト問題を指摘。初代SwitchやSwitch有機ELモデルと比べてゴーストがひどいとレビューしています。

ゴースト出現報告

ラッキーにもすでにSwitch 2が手元にある人、ゴースト気になっていますか? (ギズモード編集部はまだ「落選」報告が続いており、やっと1人に光が差したところです。)

レビューで初めて聞いたという人が多いはず。なぜなら、ゴースト出現は限られており、プレイするゲームによるからです。Switch 2が後方互換性があるので、初代Switchのゲームタイトルもプレイすることができますが、この昔の2Dゲームタイトル、特に横方向移動系のゲームをプレイすると、ゴーストが発生が顕著であるとDigital Foundryが報告しています。

他のゲームレビュワー(Bob WulffTaki Udon)もゴーストを報告。Wulffは「マリオカート ワールド」を240fpsでプレイした映像をスローモーションにし、わかりやすくゴースト発生を見せてくれています(あくまで見えやすくするためで、マリオカートワルドの推奨フレームレートは60fpsです)。

では、ここからが本題。このゴースト問題、プレイに影響するのでしょうか?

ゴースト見えた?

Digital Foundryのようなゲーム機を専門にレビューする人ではない場合、どれほどゴーストが気になるのでしょう。ガチゲーマーじゃなくても、プレイしづらいほどなのでしょうか。

答えは、影響なし。マリオカートを楽しくプレイする多くの任天堂ユーザーは、ゴーストに気づくことすらないでしょう。というのも、よっぽどゴーストが見たくて過去タイトルをプレイするか、一瞬の瞬きもせず画面に穴が開くほど見つめない限り、そもそも気づけないからです。

実際、ローンチタイトルである『マリオカート ワールド』や『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』をプレイした米Gizmodo編集部は、ゴーストはまったく気にならず。レビュー記事でもゴーストに触れることもありませんでした。初代より明るく大きくなったディスプレイはシンプルに見やすいのです。

Switchはテレビモードで最大4K画像に対応。手持ちモードの画質は1080pのフルHD。リフレッシュレートは最大120Hz。画質でいうと、初代Switchの720p、Steam Deckの800pよりも上です。また、リフレッシュレート120Hz向けコンテンツは、現状『Nintendo Switch 2 のひみつ展』の一部のみ。『メトロイドプライム4 ビヨンド』がリリースされるまでは、高リフレッシュレートの恩恵を必要とすることもないかもしれません。

Digital Foundryだってゴーストの出現は指摘はするものの、Switch 2をゲーム機として高く評価しています。つまり、Switch 2のディスプレイ性能に不安になる必要はまったくないのです。

とはいえ、Switchの有機ELモデルがあるゆえに、Switch 2に有機ELが標準採用されていないことにガッカリしているファンも少なくないはず。ゴーストネタを武器に、有機ELにしときゃ応答速度も速かったのにって言いたくなる気持ちもわかる。好きがゆえに言いたくなっちゃうやつです。しかし、任天堂にも考えがあるはず。

…きっと、数年後には有機EL搭載のプレミアモデルが出る作戦、なんですよね?

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