ロシア、2夜連続でハリコフ攻撃 1週間で無人機1000機超発射か

3月31日、ウクライナ当局は、ロシアが東部にある国内第2の都市ハリコフを2夜連続でドローン(無人機)攻撃し、2人が負傷したほか、幼稚園と民家が損壊するなどの被害が出たと発表した。写真はウクライナのハリコフで、ロシアのドローン攻撃により破壊された家の廃墟の中に立つブランコ。27日撮影。2025年(ロイター/Violeta Santos Moura)

[キーウ 31日 ロイター] - ウクライナ当局は31日未明、ロシアが東部にある国内第2の都市ハリコフを2夜連続でドローン(無人機)攻撃し、3人が負傷したと発表した。工業施設で火災が発生し、幼稚園と民家が損壊するなどの被害が出た。

テレホフ市長によると、攻撃は夜通し続き、同市で最も歴史がある地区を襲ったという。

同氏は「研究・製造企業の工業用建物5棟が損壊した」とテレグラムに投稿した。また、アパート11棟も被害を受けたと明らかにした。

緊急当局によると、空襲により火災が発生し、3900平方メートルに広がった。

米ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行確保でウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表。双方のエネルギー施設に対する攻撃停止の実現に向けた措置を取ることでも一致した。 もっと見る

ウクライナ空軍は、ロシアが夜間に発射したドローン131機のうち57機を撃墜したと発表した。45機は目標に到達せず、電子的手段で無力化された公算が大きいとの見方を示した。ドローンのほかに弾道ミサイル「イスカンデルM」も攻撃に使用されたという。

今回の攻撃が何を標的にしたかは不明だが、双方は互いに合意に違反していると非難し合っている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、ロシアがこの1週間で1000機以上のドローンを発射したと述べ、米国と他の同盟国に対応を求めた。

ウクライナ当局によると、前日の攻撃では2人が死亡、35人が負傷した。

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