バルト海ケーブル破損、中国船への調査で欧州4カ国に乗船許可

 12月19日、バルト海で発生した海底ケーブル破損の調査を巡り、中国当局は焦点となっている中国船にドイツ、スウェーデン、フィンランド、デンマークの当局者が乗船することを許可した。デンマーク・ユトランド半島沖で11月20日撮影(2024年 ロイター/Mikkel Berg Pedersen/Ritzau Scanpix)

[コペンハーゲン 19日 ロイター] - バルト海で発生した海底ケーブル破損の調査を巡り、中国当局は焦点となっている中国船にドイツ、スウェーデン、フィンランド、デンマークの当局者が乗船することを許可した。デンマークのラスムセン外相が19日明らかにした。

フィンランドとドイツ、スウェーデンとリトアニアを結ぶ海底ケーブル2本が11月17日から18日にかけて破損した。現場近くを航行していたとされる中国船籍の貨物船「イ・ペン3」の関与が疑われている。

スウェーデン警察は声明で、中国当局による「同船への調査に欧州の当局者はオブザーバーとして立ち会ったと説明した。

「並行して、バルト海での2本のケーブル破損に関連した破壊行為の予備捜査が続けられている」と明らかにした。船上での立ち会いはスウェーデン主導の予備捜査の一部ではないとしている。

中国外務省の林剣報道官は20日の記者会見で、中国は共同調査について関係各国と「十分に連絡を取り合っている」と述べた。各国と協力して「事件を安全に解決する」用意があると表明した。

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