狙われやすいアル/ヴェルとランクル用の車両盗難防止グッズ登場! 電子と物理で二重ロック!
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車両盗難の手口が高度化するなか、電気的なカットと物理ロックを組み合わせた新しい盗難対策が登場した。アルファード40系やランクル250・300向けに用意された専用キット車両盗難の手口が高度化するなか、電気的なカットと物理ロックを組み合わせた新しい盗難対策が登場した。「Nankin LOCK」は、スマホ操作でエンジン始動を抑止しつつ、ボンネットを強固にロックして愛車を守ることができちゃう!?
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】電気だけでも、物理だけでも…… ふたつ揃ってるから心強い!? アル/ベルやランクルは二重ロックで守れ!(7枚)実際の製品「Secure FUSE」
車両盗難防止製品を手掛けるシームレステクノロジーが、2025年11月4日にスマホ連動盗難防止システム「Nankin LOCK」を発売開始すると発表しました。
近年はリレーアタックやキーエミュレーター、CANインベーダーなど、純正スマートキーや車載ネットワークを悪用した盗難が問題になっています。鍵を持っていない第三者でも電気信号を乗っ取ってエンジンを始動してしまうため、従来のイモビライザーや純正アラームだけでは不安を覚えるオーナーも多いはずです。
Nankin LOCKは、こうした新しい手口に対応するために「電気的な制御」と「物理的なロック」を組み合わせている点が特徴。電気での抜け道をつぶしながら、そもそも物理的にボンネットをこじ開けられない構造を組み込み、盗難犯にとって極めて厄介なセキュリティとなることが期待されます。
ボンネットロックの取り付け図。物理面での対策があるのは安心感も大きい
Nankin LOCKの中核となるのが、特許技術である「Secure FUSE(セキュアヒューズ)」。これはエンジン始動に関する専用ヒューズで、スマートフォンのアプリから送る信号で通電のオンオフを切り替えます。
ヒューズがオフの状態ではセルモーターが動かず、外部からどれだけ信号を送ってもエンジンはかかりません。
セキュアヒューズの電源はリレーから取得し、取り付け作業はエンジンルーム内のヒューズボックスで完結。配線を切ったり車両側ハーネスを加工したりする必要がないため、車両本体へのダメージを抑えられる点も安心材料です。
もうひとつの柱が、頑丈な「ボンネットロック」です。既存のボルト穴を利用して専用ステーとロック機構を取り付け、南京錠で施錠する構造になっています。ランドクルーザー300用だったら、ラジエターグリル裏側にロック本体が配置されていますが、車体を破壊しない限り解除が難しい位置にレイアウトされています。
なおかつボンネットを開けられなければ、セキュアヒューズに物理的にアクセスすることはできません。つまり、電子的にエンジン始動回路を断ちつつ、その制御装置そのものを堅牢に守る二重防御となっているわけです。
ランクル300以外にも250や現行の40系アル/ヴェル用がラインナップ
ラインナップは3種類。トヨタアルファード/ヴェルファイア40系用、ランドクルーザー250用、ランドクルーザー300用が用意されています。いずれもセット内容には本体のNankin LOCKに加え、マーカーシール、エマージェンシーリモコン、専用キー2本と予備キー1本、落下防止ストラップなどが同梱されます。ただ、ランクル300用のみ固定用ボルトとナットが付属します。
スマートフォンでの制御に加え、電池切れなどの際にはエマージェンシーリモコンと専用キーでロック解除ができる構成です。電子機器ならではの利便性と、万一のバックアップ手段が組み合わされている点は、実際の運用を考えると大きな安心材料と言えます。
これらの対象車種はいずれも盗難被害の多い人気モデルであり、特にランドクルーザーシリーズは純正の防犯装置をかいくぐった盗難事例が報じられてきました。そうした背景を踏まえると、専用設計のセキュリティ製品に投資する価値は高いと感じるオーナーも多いでしょう。
Nankin LOCKは、車両側のシステムを改造するのではなく、ヒューズラインを制御する形でエンジン始動を止める製品です。そのため、純正のスマートキーやアラーム、後付けの盗難防止装置と併用しやすいのがメリットです。
価格は、いずれも税込12万円で、購入はシームレステクノロジーECサイトにて。