米ロ、黒海穀物協定再開について協議へ=ロシア報道官
ロシアのペスコフ大統領府報道官は24日、ロシアと米国は黒海における商船の安全確保に関する協定の再開について協議する予定だと明らかにした。黒海の穀物輸送船、ボスポラス海峡で2023年撮影。(2025年 ロイター/Mehmet Emin Caliskan/File Photo)
[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領府報道官は24日、ロシアと米国は黒海における商船の安全確保に関する協定の再開について協議する予定だと明らかにした。
同氏はサウジアラビアの首都リヤドで行われている両国当局者による協議で、ウクライナ産の穀物を黒海経由で輸出する国際合意「黒海穀物イニシアチブ」が議題になっていると述べた。
トランプ米大統領がこの問題について協議することを提案し、プーチン大統領が同意したと説明した。
前回の合意ではロシアに対して約束された内容の多くが実際は守られていなかったとの見解を示し、「従ってこの点も今日の議題となる」と述べた。
黒海穀物イニシアチブはトルコと国連が仲介し、2022年7月に結ばれ、ウクライナは黒海経由で約3300万トンの穀物を安全に輸出することが可能になった。
しかし、ロシアは自国の食料と肥料の輸出に深刻な障害が生じていると主張し、23年に協定から離脱した。
またペスコフ氏は、ウクライナ戦争終結に向けて進展があったことを示唆したトランプ氏の発言について、終戦に向けて前進する必要性に関する「共通の理解が(米ロ間に)存在する」との認識を示した。しかし、解決すべきさまざまな問題が残っているとも述べた。
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